topspinの日記・独り言



昨日に続いてこの本のことを書きます。昨日は作者のジム・ロジャーズ氏のことばかり書いていたので今日は本の感想を書きます。



この本ではまず「株式」と「商品」の連動性に触れています。株式が好調なら「商品」は低迷して「株式」が低迷したら「商品」は好調になるということを歴史的なサイクルで書いています。



これはジム・ロジャーズ氏が得意の歴史的視点でそれが詳しく書かれた著書もこの本で紹介されていています。歴史の重要性を主張していてそれをどう分析するかは参考になると思います。



そしてこの本では中国などの新興国の急成長が将来的に資源不足を招き商品の高騰を招くと予想しています。特に中国に対して楽観論が強くそれが投資根拠になっているようです。



世界中を見て回ったジム・ロジャーズ氏の視点は普通の金融関係者と違いいろいろ参考になります。



私が参考になったのはブラジルの砂糖とバイオエタノールの話でブラジルの食料資源を注目するキッカケになりました。



そしてバイオエタノールがさらに食糧問題に対して影響していろんな食糧の価格にも影響するという今では常識的な話も2005年6月の段階で予想しているのはさすがです。



またジム・ロジャーズ氏の茶目っ気がわかるのは女性キャスターとのインタビューで角砂糖を使った行動でこれは読んでいて笑ってしまいました。



ジム・ロジャーズ氏の予想は全部当たるわけではないですか、稀代の投資家らしく細かい分析をして自分で考えて判断してそれを根拠にして物事を決定しますのでその視点はすごく参考になると思います。



この本は金融関係の本としても普通の読み物としてもわかりやすく面白かったです。