山田孝之主演で沢尻エリカ、玉山鉄二共演の「手紙」はすごくよかったです。



山田孝之演じる主人公は玉山鉄二演じる兄が弟のために衝動的に起こした強盗殺人で「強盗殺人犯の弟」ということで仕事も恋愛もうまくいかない状態でした。



そしてこの兄弟の唯一の連絡手段が手紙でこの映画で大きな意味を持つものです。



そして苦しんでいる山田孝之を励まし、深い愛情で包む恋人で後に結婚する女性を沢尻エリカが好演していました。



かなり重いテーマで暗い話でしたが主人公を山田孝之が見事に演じていました。



主人公のいろんな葛藤をうまく表現していて、山田孝之の演技力の評価が高まりました。



そして沢尻エリカもやはり才能がある女優だなとこの映画を見て思いました(人間性は別に考えました)。



主人公に対する献身的な愛は素晴らしく「苦境から逃げないで戦わないとダメ」「お兄さんは唯一の家族なので大切にして」と主人公を励まし支えていきます。



それから罪を犯した兄役の玉山鉄二の熱演もすごかったです。



罪を犯した後悔がすごく感じられて、それを必死に家族や遺族に手紙で伝えようとする姿は伝わり、苦悩が感じられました。



そして最後に周りに少しずつ主人公夫妻が受け入れられる場面と兄弟が和解していく場面や遺族が許す場面は感動的でした。



さすが東野圭吾の小説が原作で出演者も熱演していたので見ごたえがある作品になりました。



山田孝之と沢尻エリカは同時期にTBSドラマの「タイヨウのうた」でも共演していましたが全然雰囲気が違い、2人とも演技はしっかりしているなと思いました。



とてもいい作品でした。