ビッグスリー救済法案否決は上院とビッグスリーの労組の話し合いの決裂が原因ですがこれはさすがにビッグスリーの労組が問題があると思いました。



 ビッグスリーは経営危機で破産寸前の状態でアメリカ政府の税金投入で救済されようとしています。



 その状況で上院の要求は外国の自動車会社の従業員レベルに待遇を下げろというものでした。



 それをビッグスリーの労組が拒否をしたのです。



 本来は経営危機ならそういう待遇面の見直しはもっと早くやるべきでしょう。



 これはアメリカ国民の反発を当然招きますしこういう放漫経営の会社を税金で救済するのがさすがにまずいと言う意見が出てきて当然です。



 そして経営状態を改善しなければこれからの経営も厳しいのは当然の話で待遇改善やリストラを行なう必要があるでしょう。



 私はビッグスリーをここで救済しても将来の見通しが暗くまた同じ状況になると思います。



 これはビッグスリーの「アメリカは会社を潰すわけがない」という傲慢さが経営者にも労組にもあると思います。



 そして共和党の破綻案は日本の民事再生法に近く、債権関係者に負担が大きいものらしいのですがそれで会社が破産するわけではなく経営の見直しが強制的に行なわれるそうです。



 そこまで来ないとビッグスリーは経営改善をやらないと思います。



 そう考えると長期的に見れば、共和党案が一番いいかもしれないですが短期的に見れば世界経済に与える影響が大きいと思います。



 この問題はどういう展開になるか注目しています。