topspinの日記・独り言


 この「世界を不幸にするアメリカの戦争経済」はジョセフ・E・スティグリッツ氏という著名な経済学者が書いた本です。



 スティグリッツ氏はイラク戦争の泥沼化による経済損失を指摘しています。



 イラク戦争は「9.11同時多発テロ」をキッカケに始まった戦争でイラクの大量破壊兵器を消滅させるために始まりました。



 このイラク戦争はアメリカがテロを受けて国民全体が感情的になってブッシュ大統領を支持して始めた戦争でイラクの大量破壊兵器はいまだに見つかっていない状況です。



 戦争は昔の古典の「戦争論」や「孫子の兵法」で経済行為として考えられていて開戦したら早く勝利して目的を達成するべきだと書かれています。



 今回のイラク戦争は大量破壊兵器の消滅が表向きの理由で本当の理由はイラクの石油だと私は思っています。



 サダム・フセイン氏を逮捕してフセイン政権を倒してもイラクは泥沼化して収拾がつかなくなりアメリカ軍も撤退をできない状況になっています。



 この本ではイラクの戦争の泥沼化による戦費を指摘して3兆ドル(300兆円)と指摘していますがこれは私が考えるサブプライムローン問題の損失額に匹敵します。



 このイラク戦争の泥沼化がアメリカ財政を疲弊させて金融危機への対応を難しくしています。



 そしてイラク戦争の泥沼化はアメリカの兵士の死者や障害者を増えしてその社会保障があとあとアメリカを苦しめると指摘しています。



 サブプライムローン発の金融危機も問題ですがこのイラク戦争の泥沼化の損失もアメリカにとっては大問題でしょう。



 これからアメリカがどうなっていくのか注目しています。