期限とは | 行政書士ツーアップサムライ☆倍返し系行政書士@大阪市肥後橋・淀屋橋

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遺言・相続代行・公正証書作成・起業・創業融資支援を中心に営業中のメガバンクOB行政書士です。趣味のJazz Saxの話題もときどきアップしております♪#

みなさんこんばんは!つよPです

今日は民法の話です


「えー!またつよP ムズい話するの~ 読むのやめよっかな」


と言われそうですがガーン


いまこの話をするのには理由があります


民法総則では「条件」と「期限」について勉強しますが


このうち「期限」は


「法律行為の効力の発生・消滅または債務の履行を、将来の発生確実な事実に

かからせる付随的な意思表示」


と定義されています


でも、将来の発生が確実でない期限もあります


それを 「不確定期限」 と呼びます


「行政書士試験に合格したら車を買ってあげる」


とか


「出世したら払ってあげる」いわゆる「出世払い」などが代表例です


出世払いが不確定期限であることは判例で認められています(大判M43.10.31)



でも、最近ニュースで似たような話を聞いたことがありませんか?


「原子力発電所の処理と第二次補正予算の成立にめどが立ったら・・」


とおっしゃっている方がいますよね


期限が全く不明確です


あの方は、法律上


国民(債権者)に対し、「総理大臣を辞める」という

「不確定期限付き債務」を負っていることになります


自ら期限を明確にせずに債務を負う人を誰が信用すんねん!


「期限付きで大連立を」と言っている与党の幹事長もまたしかりで

期限がいつなのか全く不明確


期限をあいまいにすることで、責任を回避しているようにしか

思えませんが・・・


そういう方々に


「貴殿は既に期限の利益を喪失されました」


と通知してあげたいものですね


ではまた!


ペタしてね