HDDカーナビ取付けで一工夫 | バイクのりのり ネコまっしぐらっ

HDDカーナビ取付けで一工夫

パナソニックのHDDナビを、GCC35ローレルに取り付けの図

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商品詳細はこちら↓
http://panasonic.jp/car/navi/products/HDS950_930_900/index.html


HDS950は、1DIN2ボディのインダッシュ型HDDナビ。
2DINスペースではない車にも取り付けが可能、
という事で、非常に汎用性の高い機種だと思います。



ところで最近の新車は、DINサイズではない、
オーディオスペースが増えた気がします。
インパネのデザイン上の問題もあると思うのですが、
お客様の要望に応えなければならないこちら側としては、
非常に苦労を強いられる事になります。



今回の取り付けの一番のポイントは、
「エアコンのコントロールパネルの部分にモニターを設置する」
と言うものです。
せっかく取付けても、モニターが見づらいと、
満足度が激減します。
確かに走行中、画面を凝視する事は危険なのですが、
だからなおさら、視線移動を少なくするために、
モニターを高い位置に設置する必要があります。



購入にあたり、ユーザーとは再三に渡り打ち合わせを繰り返し、
機器の詳細に関しては、代理店さんに質問し、
最終的に、改造を必要するものの、
取付け可能と言う事で作業を開始しました。



このGCC35ローレルの場合、インパネの裏側で、
ACコントロールユニットとオーディオのブラケットを共有しています。
単純に考えれば、取付け順番を変えれば、
上から、モニター→ユニット→デッキの組み合わせが可能なのですが、
インパネの形状と、後ろ側の奥行きに問題が発生しました。



まず、奥行きの問題ですが、
裏にフレームが一本通っていて、
一番上側のスペースが狭くなっています。
そこで、モニターのデッキを、前方に約2.5センチ程移設するため、
ブラケットの取付け穴を加工しました。
突き出し量が気になる所でしたが、
これは後ほど、さほど気にならなくなる事が分かりました。



次に、ACコントロールユニットの大きさとインパネの問題です。
作業前、一見1DINスペースと同じに見えたユニットが、
実は一回り微妙に大きい事が分かったのです。
従って、インパネを加工してサイズをあわせなければなりません。



話はそれますが、先代エルグランドに乗る機会があり、
ACパネルがこのローレルとほぼ同じに見えたので、
確認してみると、まるっきり1DINスペースと同じになっていました。
前に、日産の部販に確認した時、
はっきり分からないけれど、一部車種は、
ACコントロールユニットとオーディオデッキは同じ大きさだ、
と、言われたのですが、今回はしてやられました。



話は戻って・・・。
恐る恐る木目調のインパネを削り、
どうにか形状を合わせる事が出来ました。
そして全部組み込んで、モニターを起こした状態がこれ↓
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当初の目論見どおり、高い位置にモニターを持ってくる事ができました。
この位置だと、前方の視界を損なわず、
しかもモニターも見やすくなっています。

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通常は一番上がACのパネルになるのですが、
操作性を損なわずに、2段目に入れる事が出来ました。
これには、お客様も喜んでくれました。
さらに当社オリジナルの仕掛けを組み込み、
さらに満足度アップ!
ただし、いくら見やすくなっても、
走行中、じっと見ないように、とのアドバイスも忘れず。



確かに説明書どおりの取付け作業であれば、
難しい工程もなく、短時間で仕上がりますが、
既存のものでは納得がいかず、
オリジナリティを出したいお客様も大勢いらっしゃいます。
その要求を100%実現するのは難しいですが、
出来るだけリーズナブルな価格で要求に応える、
というのが自分のポリシーです。



部品の改造は、かなり、神経と時間を使う作業になりますが、
上手く完成すれば、お客様の喜び同様、
こちらとしても嬉しいものです。
これからも色んなアイデアを駆使して頑張ります。