当然の事でも、出来れば嬉しい | バイクのりのり ネコまっしぐらっ

当然の事でも、出来れば嬉しい

ウォーターポンプがロックして、
タイミングベルトが切れてしまった、
某メーカーの軽自動車です。

ヴィヴィオ1
この車、この現象が頻発し、
一時期すべてクレームで交換した事があると、
先輩の整備士に聞きました。
某メーカーもリコール隠しで世間を大騒がせしましたが、
このメーカーも含め他社でも、リコールまではいかなくとも、
いっせいにサービスキャンペーンで、
不具合箇所の無償交換を行う時があります。
そして、その期間を過ぎると、
全て有料の作業になるのです。


人が作ったモノですから、
必ず不具合は発生すると思います。
ただ、出来れば、期間を過ぎたから有償と言う事ではなく、
メーカーさんには、同じ車を乗っているお客様には、
どうか、平等の措置を取っていただく事を願います。


このエンジンは、
何度もタイミングベルトを交換した事があるので、
意外と簡単かなー、と思いきや。
スーパーチャージャー装備につき、
ウォーターポンプを交換するために、
パワステポンプ、オルターネータ、エアコンコンプレッサー、
デリバリパイプ、と通常より多くの部品の脱着が必要だったのです。


予定はだいぶ狂いましたが、
なんとか全ての部品を外しました。
ヴィヴィオ2

しかし、このメーカーの車は、
同じ車種でも装備の違いで、
格段に作業難度が変わる気がします。
自分はオーナーになろうとは思わないかな(笑)。


お客様はそういう心配はしないでいいのです。
とにかく我々が何とかします。
と、
残業しながらもくもくと組み上げ、
なんとかエンジンをかけるところまで来ました。

ヴィヴィオ3
稀に別のトラブルを併発する事もあり、
やはり、かけ始めの瞬間は緊張します。
今回は、キチンと一発始動でした。
何度やっても、このかかった時の喜びは大きいです。
出来て当然。
出来ないと、
上司にブツブツ言われる、
お客様に迷惑をかける、
自分はものすごくヘコむ。
だからなおさら、上手く行った時の喜びがあるのでしょう。


まだ、整備を始めて間もない頃、
やはり、重整備の車で、
ものすごく手間取った事がありました。
その時、エンジンがかかった時は、
思わず、やったーと叫んでしまいました。


その様子を見て、先輩は笑いながら
上手く出来た時の喜びは、
整備士ならではのものだし、
それが自信につながっていく、
と教えてくれました。


初心忘れるべからず。


これからももっと上手くなって、
お客様の役に立てたらと思います。