生まれて初めてサイドカーに乗る | バイクのりのり ネコまっしぐらっ

生まれて初めてサイドカーに乗る

珍しい作業である。
バイクにオーディオ取付け。
この数ヶ月、ずっと取付けに悩んだ挙句、
ようやっと今日、ほぼ完成。

「CDデッキをつけてくれ」
というのが最初の依頼であったが、
デッキを左右のグローブボックスに埋め込むには、
どうしても縦置きしか考えられなかった。

*グローブボックスは、上の写真で、
下端で2箇所光ってるのが分かりますか?
それが鍵穴になっててパカッと開くのです。
ちなみにメータの左右に見えるのがスピーカです。

でも、
「車用のCDデッキってば、縦置きできるのだらうか?」

で、色々と案を練ってみる。

家庭用のデッキを使おうか?

でも12Vに変換するのに装置が要る

CDウォークマンを使おうか?

結局スピーカーを鳴らすために、アンプが要る。

いちかばちか、CDデッキを縦置きで埋め込む。

失敗した時の金銭ダメージが大きい。
ってゆーか、心理的に立ち直れなくなるほどがっかりしそう。

よく考えると、
車のCDデッキってば高性能だよ。
音飛びはほとんどないし、
大音量のスピーカーも鳴らせる。
しかも小型。

むー、どうしよう。

と、たどり着いた結論が、
バイク本体にヘッドユニットをつけて、
サイドカーにCDチェンジャーをつける。

そう、このバイクサイドカー付なのだ。

で、早速機材を仕入れて作業にかかったわけなのだが、
グローブボックスにデッキが収まらない。
これには参った。
「どんな風につけても構わない」
と言われていたけれども、
美的センスを疑われるようなつけ方はマズイ。

さんざん悩んだ挙句、
ボックスぶち抜きました。
正直、怖かったです。
だって高ソーな部品ですもの。

かなり慎重に寸法を取りながら、
ギリギリ収まるよう加工したさ。
これに相当時間と労力を費やしたのだが、
出来上がってみると、
苦労の欠片もわからないほど、
スッキリ収まった。
しかもフタもちゃんとしまる。

セキュリティ上、
イタズラされてしまうようでは困るので、
正解と言えば正解なのだろうけど、
パッと見は、オーディオがついてるなんて、
全然分からない。

終わってみれば、
「一体どこを苦労したんだよ」
と言われても仕方がないくらい。
これはこれでガッカリしちゃったさ。

でもさー、
全ての機材を固定して、
配線作業も終わって、
スイッチ入れる瞬間。

この瞬間が、怖い。
ならなかったら、
どーしよう?

おそるおそるスイッチを入れる。

と、

まず、

「サー」(福原ぢゃねーぞ)

とラジオのノイズが聞こえてきた!

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

やった、やったよみんな!
(実はこの作業にかかりきりで、他の人からは白い目で見られ中)

そしてFMの周波数を合わせたら、aikoの番組が流れてきた。

aikoキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

「うおー、aikoありがとー」


まて、
タイトルを大きく逸脱してるし。

でオーディオ鳴らしながら走って大丈夫か、
早速試運転なのです。

結論

サイドカーは、オソロシー。
なんだかまっすぐ走りづらい。
しかもサイドカーの距離感がつかみづらく、
車とすれ違う時に恐怖を覚える。
対向車が来るたび
「来たな、アムロ!」
ぢゃなかった、
思わず身構える。

かつてバイクを改造した3輪車に乗った事があるけれど、
あれと同じくらい大変だった。
普通バイクと言えば、
アクセルを開けると自然とまっすぐ走るものだが、
違うのだ。
スピード出すと、どこに進むか分からない。
慣れてしまえば別なのだろうけど。

やっぱり、バイクは2輪に限る。

結局メリットと言えば、
転ばない事くらい。
操縦にてこずって、
オーディオ鳴らしてるのなんか、
もう全然頭になかった。

走ってる間も聞こえるくらい、
ボリューム上げればいいのだろうし、
今はスクーターにもオーディオつけてる時代だから、
こういう使い方もありなのだろうけど。

ただ、

オーディオ鳴らしまくりで信号待ちってのを考えた場合、
都会で見かけた時はカッコ良かったが、
なんだか田舎では恥ずかしい。