戦争責任について、いつも日本はドイツと比較される。ドイツは戦争責任を、敗戦後に、世界に向かった認めたし、今も、ナチスに対する評価は当然厳しい。
これに比べて、日本は、一応は戦争責任を認めているようなスタンスをとるが、新しい歴史教科書のつくる会の人や、一部の政治家は、あの戦争が、日本にとっての祖国防衛戦争であることを未だに主張し、結局は、戦争責任は認めていないと評価されても仕方あるまい。
このニュースのように、ドイツは、今も、ナチスの犯した戦争犯罪に対する責任を、アウシュビッツ博物館への多額の運営基金提供という形でとっている。
来年は、日韓併合100年の年になる。しかし、NHKでは、司馬遼太郎が生前に、ミリタリズムを鼓舞する恐れがあるといって、映像化を拒否していた「坂の上の雲」を、遺言とも言うべき故人の意思に反して、放映している。その作品は、明治という時代を、昭和の戦争時代と比べて明るい時代と描くために、日清、日露戦争を、止むにやまれずに行った戦争であるとしている。また、日韓併合も、当然の事とした描いている。果ては、朝鮮には罪がなく、ただ、地政学的に悪い場所にあったなどと歴史に反する評価を行っている。
最近、日露戦争の前に、ロシアの好戦派の将軍が、日本と和平協議を行い、満州を共同で管理するという提案を、皇帝に上奏していたことが判明している。そして、日本側も、そうした情報を知りながら無視をしたことが、文書の新発見により明らかにされている。「坂の上の雲」に描かれているロシア脅威論とは、正反対の状況であった。
日本も、ドイツを見習って、真摯に戦争責任と向かい合う必要がありそうだ。
