エイズ患者の恋人男性を安楽死させたという告白をした、イギリスのテレビの名司会者のニュースが報道された。事件は、1980年代に起こっている。現在は、根治は無理であるが、治療法は当時より進んでいる。罪の呵責からか、かなりの時間が経過してからの告白となった。安楽死の是非など、多くの問題を提起している。
『英国のテレビやラジオの名司会者で知られるレイ・ゴスリング(Ray Gosling)氏(70)が、15日に放映されたBBCのドキュメンタリー番組で、エイズで入院していた恋人の男性を窒息死させていた過去を告白し、波紋を呼んでいる。
ゴスリング氏は番組の中で、エイズで入院しベッドで苦しんでいた恋人を安楽死させたときの一部始終を語った。1980年代のことと推測される。
それによると、ある暑い午後のこと、恋人がひどく苦しんでいた。しかし医師は「できることは何もない」と言う。そのため医師に少しの間席を外すよう頼み、医師が出ていったところで枕を顔に押さえつけて死なせたという。
放映翌日の16日、ゴスリング氏の自宅があるノッティンガム(Nottinghame)の警察は、捜査を開始すると発表した。
同氏は16日、BBCラジオのインタビューで、安楽死は「合意のもとだった」と涙ながらに語った。「このような状況になってしまったときには僕が彼の人生を終わらせることになっていた。だが勇気がいることかもしれない。ノッティンガム風に言うなら、法律なんてくそくらえというやつさ」
英国では、アルツハイマーを告白した作家のテリー・プラチェット(Terry Pratchett)が今月初め、末期患者が合法的に死を選ぶ権利を訴えることができる特別委員会の設置を求めたことを機に、末期疾患の自殺ほう助を認めるかの議論が再燃している。
現行では、自殺ほう助は違法で、最大14年の禁固刑が科される可能性がある。』