メディアについて考える
北朝鮮代表がJリーガー2名を残して中国経由で帰って行った。
大きな混乱も無く。
新大久保では、日・朝・韓の人達が集まって、それぞれを友好的に応援するなんて事もあったようだ。
結局、混乱してた(させてた)のはスポーツ新聞やワイドショーといったメディアの連中だけで、一般市民は至って冷静に北朝鮮代表の来日を受け止めていたのでは。
視聴率を獲りたいのは分かるが、試合前日に岡山の李漢宰の実家に行って、埼玉へ向かう家族に密着取材をする必要性があるんだろうか。
子供の頃から北朝鮮代表になることを夢見ていた事が現実になって、しかも日本と対戦する。家族も夢のようだ云々・・・。
どうもお涙頂戴に持って行こうというのがミエミエだった。
試合後、すぽるとに出ていた高原が「先発外れに海外組造反!」の報道に苦言を呈していた。先発なんて事は監督が決める事で、先発を外れたとしても、監督と選手が話し合えば、選手も納得するもの。
それを造反だ何だと言わないで、選手の気持ちを考えて報道して欲しいと訴えていた。
もっともな話だと思う。
あの高原がテレビでここまで言うという事は、本人もかなり我慢ならなかったんだと思う。
スポーツ新聞や週刊誌の影響力はハンパじゃないと考えられる。勝手な計算だが、国民の10%が目に留める(購入しないまでも、電車内で目にしたり等)とすると1千万人を超える人達が例えば「はぁ~、高原と俊輔は天狗になってんな!」と思うわけである。
本人にしてみるとたまったものではない。
中田ヒデが日本のメディア(特にスポーツ新聞等)のインタビューは受けないとしているのは、そういうところから来ている。
本人の言葉を勝手に出版社側の都合の良いように解釈して、切り貼りしてスクープみたいにして報道する。
野茂やイチローも同様な事を言っていた記憶がある。
スポーツ選手にとっては、インタビューを受けることはファンサービスではなく、仕事といって良い。
但しそれは、報道する側がきちんと選手の真意・気持ちを汲み取って報道して初めて成り立つ関係だと思う。
こんな報道を続けているようでは、選手の本当の気持ちや言いたいことはファンにはどんどん伝わらなくなっていくだろう。
そういう報道しかしていないメディアが中田やイチローを「メディア嫌い」と言う資格は無い。
彼らも然るべきメディアには登場しているのだから。