主人のお母さんが偶然にも木曜日の昼以降が休みでこの日は家に居たため、お迎えまで時間はかかりませんでした。職場から主人の実家までの距離が近いことが救われました。
婦人科に到着すると、向こうからよく知ってる車が走ってきました。主人の車でした。ちょうど同じ時間に着いたんですね。
コロナ禍、主人は一緒に病院内に入ることができないので、お母さんと一緒に駐車場で待ってもらうことになります。
番号札である『19番』と呼ばれるまでの待ち時間は恐怖でした。“赤ちゃん無事なの?”
到着してからは溜め息だけをついていました。
看護師さんが私の座っているソファーまで歩み寄ってきて、“19番の方でしたね?中待合でお待ちいただけますか?”と早めに案内してくださいました。
通されたお部屋はいつもとは違う院長の方で、まずは状況説明をした後にエコーを診てもらうことになりました。診察台ではお尻まで血が垂れていたので、看護師には“すいません、血が垂れています。良かったですか?”と何度も確認をしていました。
私は初め、エコーに映る画像が見れなかったです。目線を逆に反らしてました。現実と向き合わなくてはならない。恐い。
院長から“赤ちゃん大丈夫ですよ。心臓も動いています。”と心拍音を聞かせてもらうと診察台の上でまた涙が溢れてきました。
“良かった。生きてる!”
院長からは“流産しかけてたね。茶色じゃなく鮮血だったしね。今、仕事してるの?土日休み?一週間くらい休める?当面安静にしてくたさい。”との指示があった。
私は心の中で“あ〜やっぱり。安静か、仕事行きたいのに、やることあるのになぁ。でも今はこっちが優先か。仕方ない。”と自分のことをなだめました。
その後は課長に安静期間の指示があったこととロッカーでの出来事、ダクチルという薬が7日分処方されていることなどを電話とラインで伝えました。
ひとまず私が一番苦手とする『安静』。
動いてしまう気性を主人と主人のお母さんに怒られながら今過ごしております。
⇒エピソード④【次の記事】へ続く