本日の株式市況
イブニング・コメント
9日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、終値は前日比845円 45銭(1.77%)高の4万8580円44銭だった。終値で4万8000円台に乗せ たのは史上初。前日の米ハイテク株高を背景に、ソフトバンクグループ (SBG)が大幅高となり、日経平均を押し上げた。
前日の米株式市場では、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価 指数が最高値を更新したほか、主要な半導体関連銘柄で構成するフィ ラデルフィア半導体株指数(SOX)は3%を超えて上昇し、最高値を更 新した。この流れを受け、東京市場でも朝方から半導体関連銘柄を中 心に買いが先行。SBGは大幅高となり、株式分割考慮ベースの上場 来高値を更新。1銘柄で日経平均を470円程度押し上げた。
大引けにかけて外国為替市場で円相場が1ドル=153円台に下落す ると、日経平均は一段高となった。SMBC信託銀行の山口真弘投資調 査部長は「日米ともに市場はやや楽観的になりすぎている感じは否め ない。日本株の先高観は変わらないものの、急ピッチで上昇してきたの で、いつ調整が入ってもおかしくはない」と指摘した。
東証株価指数(TOPIX)は5日続伸した。終値は22.11ポイント (0.68%)高の3257.77と、連日で最高値を更新した。JPXプライム150指 数は続伸し、12.86ポイント(0.91%)高の1429.98で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で6兆2829億円、売買高は24億4978 万株だった。時価総額は初めて1100兆円の大台に乗せた。東証プライ ムの値上がり銘柄数は928。値下がりは623、横ばいは65だった。
中外薬やディスコ、ファストリが上げた。一方、トヨタやテルモ、任天堂 は下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕






