それからは大きな変化は

ないものの…

状態が良かったり

悪かったり…


私も、それに合わせて

機嫌が良かったり

落ち込んだりしていたそうです。


旦那や子供達に

そう言われていました。

(私自身、気付いていませんでしたが…)



入院して1週間くらい経った頃

お見舞いに行くと…

点滴が外れ

病室の椅子に座ってテレビを

見ている父の姿がありました。


いつも実家に行くと見ていた

父の後ろ姿でした。


「点滴外れたの?良かったね〜

  自由に動けるね!」


と言ったら、嬉しそうに


「快適、快適!

 携帯ゲームもできるぞ!」


と喜んでいて私も嬉しくなりました。

だんだん元の父に戻ってきている。

そう感じていました。



その次の日も

状態は変わらず安定していました。


話す言葉も聴き取れるし…

ご飯も前より綺麗に食べれる

ようになっていました。



その次の日、お見舞いに行くと

父は眠っていました。

眠っている父に…


「お父さん!調子どう?」


と話しかけると


「うん、まあまあだな…」

「眠い、もう眠いから帰れ!」


「今、来たばかりだよ!」


「いいから…眠い、眠りたい」


布団を自分でかけて


「じゃあな!バイバイ‼︎」


と言うので…

「わかった!じゃあまた明日ね!」

「バイバイ!」


と手を振り病室を出ました。


父は目をつぶっていました。