今の人たちに「2・26事件」と言っても、
「ナニそれ?」と聞き返されるのがオチでしょう。
昨日は日本における重大事件ともいわれる、「2・26事件」が起こった日でした。
「昭和維新・尊皇討奸」を掲げて、青年将校が起こしたクーデター未遂事件。
その「2・26事件」も80年以上も前、遠い昔の話となりました。
大日本帝国陸軍内の派閥の一つである、皇道派の影響を受けた一部青年将校達が、
元老重臣を殺害し、よって天皇親政を実現し、
彼等が政治腐敗と考える、政財界の様々な腐敗現象や、
農村の困窮を救おうと立ちあがったものです。
しかしながら事、志と反して、天皇からは暴徒と即断され、
「朕ガ最モ信頼セル老臣ヲ悉ク倒スハ、真綿ニテ朕ガ首ヲ締ムルニ等シキ行為ナリ」、
「朕自ラ近衛師団ヲ率ヰテ、此レガ鎮定ニ当タラン」と、強い意志を表明されました。
この事件の後、陸軍の皇道派は壊滅、
東条英機等・統制派の政治的発言力が強くなって行き、戦争への道へと突き進んで行ったのですね。
日本における3大クーデター事件の一つと言われています。
因みに残り二つは、大化の改新(645年)と本能寺の変(1582年)です。