城に戻ると、
レンとケイ、
そしてゴウが
あのテラスで
私の帰りを待っていた。
ゴウが私の姿を見て、
「森を彷徨ったな。
水を探すのに、
少し手間取ったか?」
そう柔らかな口調で
私から箒を受け取りながら聞いた。
〈はい。箒が強引に引っ張るので…〉
「俺は、案内しただけだ。」
レンは、心が解放されたからか
少し元気そうに見えたけど
身体はもう長くは持たないっ
といった様子だった。
そんな状況でも
私に向かって立ち上がって
一礼してくれた。
ゴウと協力し合って
すぐに薬を煎じて
レンに手渡した。
レンは大事そうに
瓶を受け取ると
ゆっくり喉に流し込んだ。
身体がぽかぽかしてきたというと
彼の頬に赤みが差してきた。
〈今度、きちんと
お医者さんに
診断してもらってください。〉