明かされていく過去が、
こんなにも悲しい過去だったら。
10年後まで、
その想いを彼らは
なんでずっと持ち続けられたのか…
その答えが知りたくて、
何が彼らを動かしたのか、
どういう風につながるのか、
それが知りたくて
物語に集中していく。

「会ったらすぐ戻れると思ってたけど、10年って長いな。」
会わない間に、
変わっていく心があって、
変わっていく身体がそこにあって、
「分かんないんだって
先の事なんて。」
そういう言葉一つ一つが
彼女を苦しめる。
いつの間にか、
傷つけて苦しめてる。

だって人はずっと永遠に
生きられる訳じゃない。
先の事が、少しでも
分かってしまっている人は
どうしたらいいんやろ?
1人の方が
気が楽やと思ってしまう、よね?
でも、しんどいよね?
淋しいよね?
1人で、死んでいく事は…
そのことを考えていく事は…
苦しいよ…
なんで、彼は暴力で
納めようとするのか?
大きなことを
成し遂げるために行われる事。
「よくある足の引っ張り合い。」

なにかが始まる予兆も
なにかが終わる瞬間も
悲しい程、
深い深い闇がある。
それが深まるほどに
愛も深まるのかな?
恐怖や支配では、
何も産まれないよね。

彼女はね、知ってしまったんよ。
外で生きていく方法を、
自分が生きていく道を。
彼以外の場所で
自分を必要としてくれる場所を。

やっぱり成瀬君に逢えたら
私まで嬉しくなるよ。

だって、だってね、
再会したい相手。
ずっと想ってきた相手。
罪の共有、をした相手。
思いやって突き放した時も
背中を追いかけて駆けた時も
同じ思いで見つめていた相手。
誤解も解けて、
何も変わっとらん彼に会えて。
良かったねって。
2人の距離感が好きで。
見つめる瞳が好きで。
頑張ってって、言いあえる
そういう関係性が羨ましくて。

きっとね、西崎さんは
望ちゃんを信頼してると思う。
なんやろな?
あの3人が集まって、
自分たちの居場所を
守ろうと始まった
N作戦の始まりの頃から。
望ちゃんだけに、
伝えてる想いがあるよね?
そこに刻まれた想いが深くて
悲しくて、痛くて、冷たくて
胸が張り裂けそうになる。
助けられなかった想いが
そこにあって、
今目の前に、
助けたい思いがそこにある。
分かち合える、
触れる思いがある。
交錯していく想いの数は
どんどん膨れ上がって・・・
会いたい思いが
彼女を動かしていく。
そうして、繋がっていく。
その、悲しみの、
嘘の始まりの、
その過去へ。