
今日は、
天気は良好だったけど、
風が強くて…
明日また仕事だし、
おうちでゆったりしてました

昼からは、
読み進めてた本を1冊読み終えました。
前にも感想に載せた、

橋下紡さんの小説。
大切な恋人を失った主人公が
未来に向かっていくための心模様が
繊細かつ、
力強い言葉で描かれてました。
高校で出会った、
加地くんと巧くんと奈緒子。
けれど、突然の事故が
恋人同士だった奈緒子と加地くんを
永遠に引き離した。
加地くんの思い出を
抱き締めて離さない奈緒子に
巧くんはそっと手を差し伸べる。
読み終えて、の感想は
まず、人間って強いなってこと。
思い出に浸ることを、
そんな自分を、
まるごと受け止めれるように
なるんだもの。
印象的な言葉を、
文章に挙げるとするなら…
まず、巧くん。
「加地がいなくなってしまった今
奈緒子を幸せにできるのは
僕だけだった。
(中略)
僕の左手は、
今も加地の右手を掴んでいる。
加地の左手は
奈緒子の右手を掴んでいる。
そうして僕と奈緒子は繋がってきた。
加地という男をあいだに置いたまま
生きてきた。
けれど、そんな関係は
終わりにしなければならない。
奈緒子はもう、
終わらせようとしている。
僕だって、今と同じ
というわけにはいかないだろう。
加地と手を離すって意味じゃない。
それは無理だ。
僕たちはあいつを大切にしすぎてきた。
加地と繋いだ手はそのままだ。
けれど、僕と奈緒子にはそれぞれ、
空っぽの手がまだひとつずつある。
その手を直接繋げばいい。
僕の右手で、奈緒子の左手を、
ぎゅっと握り締めよう。」
ここだけ読んで
物語のすべてを把握するのは
不可能だけど…ねっ?
ここの彼の決意はすごい。
自分の想い人を
その想い人が思っている想いごと
受け取ろうとする。
それって、
なかなか難しいんじゃないかなって
思うのね。
自分の想いを抱えるだけで
精一杯なのに・・・
ほんと、すごい。
奈緒子もね、
いろんな傷を抱えながらも
後ろを振り向いて
加地くんの陰を追いかけながらも
考えて考えて
いろんなことを話ながら
一緒に買い物したり
レジ袋を二人で持って歩いたり、
なんでもない、こういう日々。
それは、とても幸せな日々で。
「ありふれていることかもしれないけれど、だからといって、
ちっとも輝きは褪せたりしなかった。
こうして、いつまでも、どこまでも、
時間が流れていけばいい。
ときには辛いことや苦しいことも
やってはくるだろうけれど。
ああ、いや、すでに来た…
来てしまったんだ…。
どうしようもなく辛く苦しいことは
やってきて、いまだに去っていない。
わたしたちの心の中で、
化膿してしまった傷のように、
じんじんと痛みと熱を放ち続けている。
けれど、
そういった痛みを抱えながらでも、
当たり前の日常があるのなら、、
(中略)
わたしは生きていけると思った。」
そう、人は強い。
流れる時間は人を強くする。
けして、無駄にはならない。
思い出も、言葉も、物も
受け継がれていく。
そして、流れていく。
そう、感じれるお話でした。
加地くん、
巧くん、
奈緒子が向かった先が
そんな小さな幸せに包まれますように。
悲しい、寂しい。
そんな言葉より、感情より、
温かい、優しい。
そんな想いを残してくれる、
そんな作品でしたね
