ここに生きている意味を考えていた。
ここに存在する意義を知りたかった。
時には彷徨って
時には歓喜して
くるくると状況は変化しながら
それでも来たる明日を
ほどほどに順当に生きていく。
そんな中で僕は
独りぼっちを嫌って
誰かの輪に入ってみたり
それでも関わり合いが面倒で
そこから理由をつけて離れてみたり
自分が思うように
好き勝手に時間を消耗していて
それなのに
ここに生きている証がほしい。
などというのは
あまりにわがままで贅沢なことだ。
それでも求めてしまう。


『消えてしまうと、
心にぽっかり穴が空いてしまうほど、
誰か僕を想ってほしい。
それがこの世に生きている唯一の証なら、
本当はどれだけの人が
生きていると言えるのだろう。
恋人でも友達でも誰でもいい、
たったひとりでもいいから
僕が消えたら、心にぽっかり穴が空いて…』


僕がいなくなった世界で、
僕が誰かに思ってもらえてるなんて
想像すらできないのは、
僕がここで何一つ大切なものを、人を
作らずに生きてきたからだろう。


『ねぇ、会いたいよ。もう一度会いたい。』


涙を流す君は、
きっとずっとその人に愛されていたから、
今もずっと愛されているから。
大丈夫。
前向いて進んで。
大丈夫だよ。。