ジトジトと体にまとわりつく
雨の空気が嫌いだったのに、
あなたが好きといった瞬間、
その思いが一変するのは
やっぱりあなたが好きだからで。


私には私の視点があって、
あなたにはあなたの視点があって、
それが普通で常識なのに、
あなたが見る世界がきれいで、
あなたが見ている景色を
隣でずっと変わらず見ていたいと思う。


6月。
梅雨の季節が好きと
笑顔で答えた理由は
「道端に咲く紫陽花が綺麗だから」
そうやってあなたは
私の知らない視点をさりげなく
私に与えてくれる。
その理由を聞いた私は
梅雨になると
必ず道端に咲く紫陽花を愛で
アスファルトから香る雨の匂いも
体にまとわりつくジトジトとした湿気さえも
愛してしまうのだ。


あなたが持つ思考とやらを全て
私のものにしてしまいたいと思う程、
あなたに恋焦がれている私は
周りからみたら
ただの惨めな女。
だとしても、
あなたが見ている景色の中に
今日も私は溶け込んで
あなたを愛していると
実感するんだ。