疲れ果てた。
全てのことに疲れ果てた。
どちらを向いても問題だらけで、
「何から手をつけていいのやら」
お手上げ状態で。
心も体も、
めいっぱい働いて疲れ果てた。
だからもう
責任を負うことからも、
期待を背負うことからも、
その全てから逃げてしまうことにした。
逃避された現実の中では、
私はどこまでも自由だった。
腕を広げて
めいっぱい体に
空気を閉じ込めて
何も考えずに
この青空に身を預けてみる。
思っていた以上に
澄んだ空と冷たい風の中に
赤や黄色、オレンジ、緑
それぞれの色が混ざり合い
見事なコントラストを作り上げている。
小鳥のさえずり、水のせせらぎ
枯葉のこすれ合う音でさえ美しく思えた。
ゆったりと雲が横切っていく。
あんなに目まぐるしく
動いていた時計の針が
ゆっくりと丁寧に時間を刻んでいく。
風に吹かれて舞い落ちる枯葉が愛おしくて
青い空へ目を細めた。
私は何を焦っていたのだろう?
どうしようもないことに
苛立って、吠えていただけだ。
仕方がないと思えなくて、
大人になりきれなくて。
逃避された現実の中で、
自分を見つめてみると、
自分がほどほどにちっぽけで、
子供で、悲しくなった。
狂っていた針を戻して、
また現実と向き合う準備を。
はじめよう。


