私がいつも空を見上げるのは

あなたがそこから

季節を運んできてくれるからなんだよ。

 

 

叩きつける雨音や

吹き付ける風音に耳を塞いで

渦巻く稲光や雷雨を超えて

穏やかな藍色の空で

今日という一日を迎えた。

 

 

昨日の事なんて

知らないフリで

碧々しく、それはそれは

清々しい藍色の空は

優雅に浮かぶ雲を乗せて

ゆっくりとした時間を引き連れて

今日という日を過ごしていく。

 

 

私は、昨日の事を思うと

あなたが少し憎らしくて。

私はまだまだ未熟で

あなたの機嫌を見極められなくて、

あなたの心を少しも理解なんてしてなくて。

でもそれはあなたも同じで。

あなただって

私の心なんて気にも留めてないでしょう?

意外と泣き虫なところや

それでいて強がりなところ、

嫉妬心の強い

面倒くさいところがあるって事。

お互い知らないことだらけだから

分かり合えなくて当然だよね。

 

 

それでもね、

それでも私は

あなたを嫌いになんてなれないの。

だってほら、あなたは

嫉妬してた私に

少しいじけてた私に

こんなにも素敵な夕焼けを

いとも簡単に魅せてくれる。

 




そして空を走るうろこ雲は

私に秋の気配を

はっきりと意識させる。





頬を撫でた優しい風。

オレンジ色に染まる空。

全てが完璧なコントラスト。

私はひとつ大きな深呼吸をして

一歩前へ、踏み出していく。

明日からの色づいた世界へ。