花火はね、
近くで見るより遠くで見るのが好きで。
今年も家のベランダから
周りのマンションよりも
遥か高くに上がる花火を鑑賞するの。
花火はね、
私にとっては儚いもの。
だってね、
一瞬で咲いて燃え尽きちゃうもの。
その時は「きれい」って笑顔咲かせても
すぐに虚しさ・悲しさが押し寄せてくるんだもの。
夏―
花火が空を舞い
美しく儚く爽やかに散っていく。
終わっていく季節が
名残惜しく心を貫いて
脳を刺激する。
目の前がにじんで
空が霞んで雨が降る。
ほら
明日の風が吹き荒れている。
ほら
前に進めよ、と
明日の風が吹き荒れている。



