Tさんは、40歳ちょい過ぎで
チーム内の紅一点である
自分の仕事が一息ついたので
私やKさん、O君の持ち場に
プラッと顔を出したのだった
「私、オジサンうけがいいみたい」
「お誘いでも受けたんですか?」
「ちょとね」
‘今度、食事に行こう’と
3・4人のオッサンに声を掛けられたようである
そんなに魅力的かというと…
個人的には‘……’である
迷惑というか、気が無いにせよ
そう言われれば、女性としてマンザラでもなかろう
「いいじゃないですか、食事くらい
どうせ奢ってもらえるんだから」
「そういう問題じゃないじゃない?」
「まぁ、そう言わず
老い先短いんだから優しく接してあげて下さいよ」
「無理なものは無理!」
お~、おっかねぇ
冗談だよ、冗談
そんなにムキにならなくてもいいじゃない
私の働いている場所は
極端に女性が少ないから
余計、目立つ存在になるのでしょうな
まぁ、あれだ
その状況はともかく
‘蝶よ花よ’、と言われているうちが花ですな