青写真、つまり「将来設計図」という意味を込めたイベントをモルタルレコード 山さんと始めて早5回。
出演者はみんな知り合いだし、好きな人しか出てないからいつもどの立場でも楽しい。楽しすぎて、活動ってこれだけ続けてれば良いんじゃないかって思っちゃうくらいには毎回楽しい。

そんな5回目の青写真。
出演者はウラニーノ山岸さんと3markets[ ]カザマさん。

公私ともにお世話になりまくっている先輩だ。

通称「夜勤フェス」と銘打った今回。何を隠そう、僕たちはみんな同じ職場で、病院の夜間受付をしている。


「実は職場が一緒で…」なんて、通常お客さんにアナウンスはしない。それどころか普段バイトをしているということも言わない。

言わなくても良いからだ。隠してるつもりもないけど言う必要もないからだ。


ところが僕らときたら、堂々とアピールしているどころか、いっそ清々しいくらい売りにしているし、なんならグッズまで作っちゃう。


お買い上げいただいたみなさんありがとうございました。
職場の中でも僕らが音楽活動していることがだんだんバレてきたようなので、職場でも売れないかな。

本編は、それぞれのステージはもちろんのこと、3人での演奏や、初の試みのトークライブに、流れに身を任せた職場コントまで。
やりたい放題やった後に、山岸さんから「なんでもかんでも救急車を呼ばないように」「ODは保険が使えないからやらないように」と、当直医師のようなありがたい締めのお言葉を頂戴いたしました。


本編、みんな素晴らしかった。

最近ライブが明るくなったと噂のカザマさんも、絶対用意してきただろ!と思っちゃうレベルの即興曲を披露した山岸さんも、今まで見た2人の弾き語りで1番だった。久々に「このあとやりづらいな」っていう思いをしたけれど、それが自分の企画で良かったなとも思った。

あと改めて、素晴らしいバンドマンなんだなと再認識した。最近夜勤で会いすぎてて麻痺してた部分があったようだ。

2人とも、気を遣って俺の事を良いやつだと言ってくれたのだけど、そんなのこっちのセリフで、こんなに気心のしれた素敵な先輩はなかなかいないよ。これからもパイセンと呼ばれ続けられる後輩でいたいなと思ったし、背中を追っていきたい先輩だと思った。職場でもバンドマンとしても。

救急外来当直の受付と急患。最高。
山さん、いつもありがとうございます。本当に運ばれちゃったらシャレにならないので仕事もほどほどにゆっくり寝て欲しい。

「3人でこのポーズやってください」との指示を受け、下っ端の俺が1番つらくない場所をやる。最高。組体操なんて何十年ぶりだ…



本番前にコンビニへ。ただの勤務中の写真みたいだ。最高。

その後は3人で深谷へ。たまにはゆっくり飲もうかってことで、打ち上げは僕の実家で行うことに。終始、遊戯王をやりたがっていたカザマさんを制し、朝までお酒を飲みながら語らう。結局バンドの話よりも、やっぱりバイトの話。なんと夜勤フェスは終わるどころか、さらに勢いを増して、太陽が昇るまで続いていたのだ。調子に乗って2人を付き合わせてしまって申し訳ないなと思いつつも、楽しい夜を過ごした。良い天気だなぁ、と朝を迎えた姿は、まさにいつもの夜勤のようだった。

第3回も、ぜひまたやりたいな。いつがいいかな。っていうか9/9なんてもってこいだったな。来年になるかな。でもそんな待てないかもしれないな。
レコ発前の大事な時期に快く出演してくれたお二人に、モルタル山さん、そして来てくれたみなさんも夜勤フェスにお付き合い頂き、本当にありがとうございました。お大事にどうぞ!



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ここからは、一人の男に巻き起こった数々の珍事件を書いていこうと思う。

この日の僕のやらかしっぷりったらなかった。
行きの電車で、物販やこの日のために仕込んでおいた小道具等が入ったバッグを置き忘れるという珍事件が発生。この変な汗は以前にも経験したことがある。huenica studioにギターのレコーディングしに行ってギター忘れて帰ってきた時だ。

吐きそうな思いを抱えてリハをこなし、あとは上に書いた通り。なんでもないような顔して本番を迎える。
終演後、物販で色々と対応していると、JR東日本お客様センターから入電。終点で見つかると思っていた僕のバックは高崎駅を見事なまでに折り返し、神奈川県の国府津まで旅立ってのである。
やらかしたことが恥ずかしくて、なんでもないような顔していた俺も、思わずのガッツポーズと「見つかったんですか!!??」の第一声により、なんだなんだ?と周囲にバレる。

翌朝。
自宅から近くの駅まで山岸さんに車で送ってもらっていた時のことだ。「あ、カザマくん昨日の飲み代精算しなきゃだ!」山岸さんの一言で俺も俺もとポケットに手をやる。そして気付く。財布を実家のテーブルに忘れてきたことに。この変な汗は以前にも経験したことがある。山さんと深谷駅で待ち合わせて、チラシ配りをしにいこうとした時、財布を電車に落として改札から出れなくなった時だ。


「…すみません。Uターンしてもらって良いでしょうか…」


そんなこんなで、山岸さんとカザマさんと別れ、最低の気分を抱えて自宅近くの駅まで到着。だがここからが本番だった。

昨日のJR様の神対応により、本来は引き取りに行かなければ行かないところ、郵送してもらえることになっていた。しかもどこの駅からでも手続きが出来るように手配してもらっていた。本当に頭が上がりません。次に働くならJR東日本。なんとか手元に返ってくる準備を整え、無事ミッションを完了する。
「すみません、料金が少しお高くななってしまうのですが…」の言葉に食い気味に「全然問題ないです!!!!お金ならあります!!!!」と訳の分からない見栄を軽いジャブのように繰り出す僕。
「かしこまりました。それでは明日発送させてもらいますねー」「お手数おかけしましたっ!!!失礼します!!!」
と、妙なテンションのギター背負った33歳のバンドマンにも嫌な顔一つせず、丁寧に対応してくれたJRのスタッフに感謝しつつ、全てが片付いたと一息ついて、ようやく自宅へ到着し、鍵を開けようとしたところで初めて気付く。鍵はバックの中だということに…



どうもこんばんは
今日も明日も自宅へ入れず満喫泊まり
金はあるけど鍵はない
風間さんとの夜勤中に筆を取っている33歳のドジっ子、深谷のシティーボーイことイダ ユウヤと申します
今欲しいものは大量のおクスリ、もしくは長めのロープです

救急搬送、されちゃうぞ☆