20歳の大学生で TOPに入ってくれ
卒業後は不動産会社に入社したC。




就職決まったから

辞めちゃうのだろうなと
思っていたのだが、
TOP勤務を続けてくれている。




勢いと攻める事が武器で

お客様と向き合って来たが

百戦錬磨の裏表を経験済みの

お客様にとっては

全て見通され

空回りが続いていた様に

感じていた。





それでも曲げずに

向き合ってくれ続け

逃げなかった事が

今を作っている様に

感じている。





ある意味

お客様との接点が

ミクロ的角度なのと

シャットダウン迄の時間が残り僅かな事は

本人が1番分かっていたはずで

悩んでいる顔は見せなかったが

突破口を探していた事は

仕事終わりのぐったり倒れた様子で

分かっていた。






それから

昔、チャガールをやっていた事で

両手にタンバリンを持って

大袈裟なポーズで自分を表現したり

お客様の歌に合わせて踊り始めたりと

Cならではの接客術を探した。




その後

24歳で一戸建てをデザインしてもらい

早々とマイホームを

手に入れてしまったのである。



こんな事があったと聞いた。


「道を歩いている初老の女性に

1億円の物件を販売出来たのですよ」

と輝ける場所を探せたのだと

嬉しくなった。





但し、この功績もあってか

役職をもらいTOPの仕事まで

手が回らない忙しさに

なったのだ。



本日は③ヶ月ぶりの出勤である。



見た目も落ち着きも

大人になったと感じた。



「私、今、売り上げ日本一なんですよ」

との言葉に面接の時の顔の表情と

重ねて来た月日が

走馬灯の様に私の頭の中を

走り去るのを感じた。





どこまでも登っていけよと

握りしめた右手のひらの汗を

しみじみと見つめ続けている

自分の穏やかさに

これが欲しくて生きて来たんだと

何かが降りてきたのを感じた。