とにかく歌が大好きなブーさん。


本日も仲間を連れて飲みに来てくれた。





よく銀座のクラブや六本木のショーパブに

入り浸っていたのだが

最近はTOPに通ってくれている。




マイクにおしぼりを巻いて
歌うのが定番なのだ。


美空ひばりさんからAKB迄
幅広く歌いまくる。





声量があるから
時々アカペラで歌う。

店内を一つにしてしまう

パワーと歌のうまさがある。



酔いが適度に回り

そろそろ帰る時間なのだが

TOPにお客様が入って来ない。




会話の中にも次のお客様が来たら

会計してと何気にアピール。



その言葉の中にある優しさと寂しさに

心が揺らいだ。







お連れのお客様も飲み疲れの様子。



お店の事やお連れ様の事、明日の事

沢山の状況の中から

人間性と知性と品性で覆われた

言葉なのだ。



こんな時がこの仕事の

核心と向き合える瞬間だと思う。





そのことを恥ずかしいと捉えるか⁉︎

お店の事をそこまで考えてくれるお客様と

捉えるか⁉︎


私は両方ダメだと思う。



お客様にその領域に入られてしまう

事はお金を頂く立場として

失格だと思う。

私達はお客様に喜んでもらう

環境と雰囲気を提供するだけで良い。





人間関係

特に友達や経営者と従業員にも

互いに入ってはいけない領域と

入らせてはいけない距離が

未来と尊厳を保つと思う、




次の日にブーさんから

LINEが入った。


「お客様入っていますか」

という内容だった。


心配してくれていたのである。





もしかしたら、誰もいなかったら

行きますという内容だったのかも

わからない。



また、素敵な人に出会えた事に

感謝します。