しばらく前に、すげーハンドル位置を高くできるBBBのアジャスタブルステムを取り付けた私の通学車。ぺうげおっと。
交換したいなーと思っていろんな部品をちまちま仕入れています。
今回は「クランク」を変えてみたお話。
もともとこの自転車にはアセラのトリプルクランクがついてました。
入門(街乗り?)MTBの標準装備ってところでしょうか。
競技車じゃありませんから、必要十分な仕事をします。
ところが、通学と街乗りでは3枚あるチェーンリングのうち、インナーを殆ど使わないのです。
そんな激坂にはそうそう出会いません。
たまたまMASON弄りをしているうちにクランクプーラーを買ったので、これも交換してみたくなった次第。
あと、アリビオのFD(BBに共締めするEタイプ)がゆがんでおり、いっその事外してしまいたかったのも理由。ぶつけたのだろうか。
で、交換するクランクはこちら。
ずいーぶん前にちらっとお見せした、トルバティブのTouroに交換します。
名前からするとツーリング用なんだろうか。
10speed onlyと恐ろしいことが書いてありますが、7速で使います。
基本的にはチェーンが細くなってチェーンリングが薄いだけだったはず…。
スクエアテーパーだし、そのまま付くだろうと思ってました。
JISとイタリアンで同じスクエアテーパー規格でちょっと違うらしいのですが、中古ではこのクランクがどっちだか分からず。博打のつもりで購入。
なんならBBも交換してしまへ。
で、シングル化したかったのでチェーンリングボルトを外し、ミドルを外す。
MTBフレームにロードクランクを入れるのでアウターでもチェーンラインは大丈夫なんじゃないかと踏んでいますが、ダメならまた考えよう。
ミドルを外すとチェーンリングボルトが余るので
ノギスを使うと日常の中に隠れている0.1mmの世界が垣間見れて面白いですね。
穴の方が10mmピッタリ、0.2mmの余裕を持ってネジが入るわけか。
調べたらM10のスプリングワッシャを入れて固定する方法が出て来ました。
ホムセンで買えるよ。
んで、もともとのクランクを外すわけなんですけども。
右のクランクがどうにもはずれません。
というか、クランクボルトが固着して外れる気配がありません。
あまりよろしくありませんが、工具かまして踏んだり蹴ったりしてもダメ。
仕方がないので5-56に漬けました。
キックボードの固着はそれで取れたからなぁ…。
ところがどっこい。
こいつは通学仕様車なのです。
毎日乗れないと困るわけです。
流石にクランクがない自転車は乗れません。
あいや、ドライジーネ風にすれば乗れないこともないですが。
丘の連なる湘南台の通学路をそんなことしたくないです。
そもそもこいつ、シートポスト固着しててサドル下がらない。
足届かない。なのでドライジーネ化はあうとー。
外れない右クランクに合わせ、そのまま以前のクランクを付けても良いんですが、せっかくなので片側だけトルバティブをつけてみた。
…。
見たこと無い自転車ができた。
規格違いだったのかよく分かんないけど、スクエアテーパーだから大丈夫だと安心していたら、クランクの四角穴の角度が違いました。測ってないけど30度くらいか。
不意に完成した150度位相クランク。
パラレルツインかよ。
ん、両足で漕ぐからパラレルツインだよ(?)
乗れなくもない気がしたので乗って帰りました。
で、しばらく経つのですが、頑なに右クランクが外れないのでそのままです。
乗った結果分かって来た、150度位相クランクの特徴を簡単にまとめましょう。
・なぞの鼓動感
180度クランクでは感じることのできない、馬みたいな走りを実現
「タタラッ、タタラッ、タタラッ、…」
座っていれば漕げなくはない。
長年180度クランクに慣れた身体では、すげー疲れる。
ケイデンスは全く上がらない。
変な場所の筋肉をつかうみたいだ。
・立ち漕ぎ不能
普通はペダルが上死点と下死点に交互に来ます。
それを互い違いに踏み込んだり、引き上げたりでクランクを回す。
ですが、150度位相クランクでは片方が下死点に来ても反対側のクランクはまだ上死点に達しません。
サドルから立ち上がった瞬間に、ヨコから見たら「ハ」の字型にクランクが落ち着いてしまいます。知らずにやったら転びかねない勢いで。よって、立ち漕ぎ不能。
ビンディングペダルならもしかして…?
・低重心
漕いでいないときは自然にクランクが「ハ」の字に落ち着くので、低重心です。
たぶん。
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【まとめ】
右クランク外したい。
では。