2人のヒロイン、フィーナ編のパート2です。

前回の続きとして、フィーナの魅力について語りたいと思います。

フィーナの魅力を引き出した要因は、あの素晴らしいシナリオにあったと思います。

「イース」の物語は、大雑把に言ってしまえば、魔の元凶である黒真珠を打ち砕き、イースとエステリアに真の平和をもたらした、アドルの冒険活劇です。

しかし、もう1つの物語の側面として、「アドルとフィーナの悲恋」を描いています。

前回書きましたが、初めて「イース」を遊んだ頃はクリアに必死で物語を全く味わってませんでした。

しかし、何回かプレイしているうちに物語の素晴らしさに気付いて、それまで印象の薄かったフィーナに対する評価もかなり変わっていったのです。


(「イース」以降、シナリオ重視のRPGが数多く出てるし、沢山のRPGをプレイしてきましたが「イース」を越えるゲームはとうとう出会えませんでした。)

Ⅱのエンディングで言っていたフィーナのセリフに、全てが集約されています。


ジェバのもとで暮らしている間に、おそらくフィーナは様々な人々と触れ合ってきたのでしょう。そこで、人間の優しさや強さを知る事ができた。


女神として生きてきたフィーナにとって、初めて人間として、1人の女の子として過ごしたこの時間は、彼女にとってかけがいのない瞬間だったのではないでしょうか?


特に危険を顧みず、自分を助けてくれたアドルに対しては特別な感情を抱くようになったのでは?



これらは、はっきり言って私が想像したフィーナ像です。おそらくプレイヤー1人1人のフィーナ像は違うのではないでしょうか?


と言うのも、前回書きましたがⅠにおけるアドルとフィーナの絡みはほとんどありませんし、フィーナのテキストも非常に少ないです。


その少なさ故に、プレイヤーは想像とイメージでフィーナというキャラクターを補完していった訳です。


これは、古き良き時代のゲームの特権と言えます。今の表現力の上がったゲーム機では、プレイヤーの想像の介入を許しませんからね。

プレイヤーはⅡをクリアして、初めてフィーナの心情を知る事ができました。


フィーナは、人々と接しているうちにイースが過去の国である事、そして女神はもはや必要のない存在である事を知ります。


そして、フィーナは黒真珠を封印し、エステリアの人々を見守っていく道を選びます。


それは、アドルとの永遠の別れを意味していたのです。


この、切なさを残しながら幕を下ろした「イース」というゲームは多くのユーザーに支持され、名作として名を残しました。


20年以上経った今でも、多くのファンに愛されているゲームです。


物語に深みを増す事に繋がった、アドルとフィーナの悲恋。


女神として、1人の女の子として・・・。そのはざまに揺れ動くフィーナの心情にプレイヤーは心を打たれたのです。



今回、フィーナの事を書いてみて改めて「イース」=「フィーナ」なんだなぁと実感しました。


そしてもう1つ思った事は、「イース」はⅠとⅡで終わらせるべきだったと言う事。


なぜ、Ⅰのタイトル画面にフィーナが描かれ、流れている曲に「FEENA」と名付けたのか?


オリジナルスタッフの真意がそこにあるんですけどねぇ。



次回はもう1人のヒロイン、リリアを紹介します。



ペタしてね