※今回から不定期で、自伝的エッセイを連載します。

気まぐれですが、お付き合いいただければ幸いです。

 

では、ここからスタート!

    ↓

 

上海での工場の立ち上げミッションを終えて、

2年ほど営業技術課という

“技術&マーケティング“

的な部署で活動してきた。

 

※当時は半導体の総合商社に所属

 

そこでは、営業マンが顧客の半導体技術者との

面談をする際に、同行して専門的な話の

フォローなどを行った。

 

それなりに充実した日々を過ごしてはいたが、

飽きっぽい性格もあって、そろそろ次の

ステップに移る時が来たように感じていた。

 

ここで培った技術力を活かした転職を

考えると、狭い領域だったので、

業界で5社ほどしかなかった。

 

他の業界を見てみたかった事もあり、

何でも売れる営業マンになれば、

どんな業種にも対応できるのでは

ないかと考えるに至った。

 

社内では、それなりに社交的に

振舞っていたこともあって、

会社のNo.2である専務からは

何度も

 

「財津は営業に向いているから

やってみないか?」

 

と打診を受けていた。

 

しかし、当時の私は、外回りの

営業などをやるつもりはサラサラ

なかったため、軽く受け流して

しまっていた。

 

営業をやりたくなかった理由は

たくさんあるが、

 

・人に頭を下げるのが嫌だ!

 

・寒い日、雨の日に外に出たくない。

 

・車の運転が好きではない。

(車で営業するスタイルだった)

 

などが挙げられるだろう。

 

しかし、そうも言ってはいられない。

 

このような時は、自分の気持ちを

ポジティブにコントロールすることが

重要だと思う。

 

私は、

 

「営業マンになって結果を出す」

 

という楽しい未来を思い描いた。

こんな時、元々強めの妄想癖が役に立つ(笑)

 

さて、そのようにして営業職に

移動する決心がついたので、

まずは直属の上司に話をして

納得を得た。

 

そして専務の所へ行き、

移動を申し入れた。

 

専務の答えは、まさかの

 

NO!」

 

であった。

 

その時は良いタイミングではなく、

受け入れる部署の問題などもあった。

 

何度も営業への誘いを受けていたので

軽く考えてしまっていたのである。。。