かなり久しぶりのアメブロ。
最近、同じ道をバイクで走らせながら、、数年前に整体の技術を教えてもらうために通った I 先生のことをよく思い出します。
多くの患者さんを抱え、他では解決できないことを次々と解決していく ある接骨院の院長先生、
その院長先生が、「僕が必死で追いつこうと目指している先生、でもその山はとてつもなく高い」 といって 紹介してくださったのが I先生。
当時でかなりの高齢。 でもその手は赤ちゃんのように柔らかい。
力を入れずに、必要ケ所にピンポイントでアプローチする。
その箇所と方向の精度が凄い。
施術は 2つの手順からなる と私自身は思っています。
一つは触診。
そして、解決するための具体的なアプローチ。
施術を受ける人から、その方が自覚されている問題点をきいて、
触診によって、原因となっている箇所と状態を知る。
I先生は 触診において、筋肉の深い部分の状態や、レントゲンでは見つけれない位の僅かな異変を
手の触感を使ってみつけます。
そして、時間において一番近いアプローチをとっているように私自身は感じました。
治療時間は5分~7分位です。
治療のために、関節を動かす場所、そしてその動かす方向はかなりシビアです。
筋肉に緊張を与えると効果的に解決できないので、痛みを感じさせるような方向での力の入れ方等は決してしないのです。
自分の身体(手)に、負担がかかるということは、反対に施術される方の筋肉にも負担をかけている、
正確な箇所で、正確な方向だと、ほんの僅かな力で動くのだそうです。
すべてに理由があるので、筋肉等へのムダなアプローチは一切しないのです。
良さそうなこと、はしないのです。
必要なことしかしないのです。
解剖学その他を熟知されていて、神経系の問題からくる内臓器官等の問題も解決されていました。
近くの内科の診療所の先生が、自分では解決できない内臓疾患のある患者さんに、I 先生を紹介していたほどです。
神経系の仕組みや、解剖学や、筋肉や関節等に関わる知識、
それら必要なことを、必要なレベルまで掘り下げ、
必要な手順をとばすことなく解されて、、。
そして、実際のアプローチは、一番シンプルな近いルートをとる。
本当に質の高い仕事をされる 先生だなと 数年過ぎた今でも感じます。
患者さんと接する時間はほんの数分ですが、
その後ろにある膨大な知識や研究は、会話の少ない(というか殆どない) I先生からは
微塵も感じさせません。 いつも結果が在るのみです。
TVつけながらの施術、ワンカップとお肉のおかずだけ食べてお昼寝、
そしてお昼からの施術。
会話は非常に少ないですが、I先生のいる空間はとても気持ちのいい沈黙の空間でした。
数年前のことを思い出しながら、
技術は愛だ、具体的な行動による愛だ って改めて感じながらバイク走らせる今日この頃。