TALEX タレックス レンズ加工 (ひずませない加工)

歪計

年季が入っていますが約20年使ってる歪計です。

削ったレンズをフレームに入れてシワ(歪)になってないか見る器具です。

フレームに対してレンズが大きいと締め付けが強くて

レンズ周辺に歪が発生します。

一度歪んだまま加工してしまうと数日(数時間かも)経つと

レンズはひずみのない状態に戻ってくれません。

加工前のレンズ

タレックスから出来上がってきた度付きレンズ。

左が紙の上で見た状態、右が歪計で見たレンズ。

ここでレンズの水平も確認します。

加工機

まずは加工機で加工します。


1・2回目枠入れ

上が一回目に仕上がってフレームに入れた様子

下がさらに加工機で小さく削ってフレームに入れた所

だいぶ歪が無くなってきてます。

手摺り

まだ鼻側上下と耳側の上下に歪があるのでピンポイントで手ずり機で削ります。

写真の為レンズの持ち方が変ですが実際はもっとちゃんと持って削ってます。

歪みの無いレンズ

画像ではわかりにくいですが歪みはありません。

歪みはフレームとレンズが当たってそこに生まれます。

レンズとフレームが当たってないと歪みは生まれませんがレンズがもちろん

外れやすいです。

固定剤

なので最近ではタレックス専用の固定剤(水性 乳白色 乾くと透明に近くなります)

を使います。

レンズとフレームの間に注入(塗る)します。

固定剤注入


上の画像が白い液固定剤をリムに塗ります。

下が乾いた様子

今回は固定剤を乾かしてからレンズを入れます。

フレームによっては乾く前にレンズを入れる場合もあります。

加工完成


上が歪んでない綺麗な状態 完成です。

(下がレンズが歪んでる状態)