SPHを受験する時期 | 東大SPHを目指す貴方へ

東大SPHを目指す貴方へ

東京大学 公共健康医学専攻 (SPH:公衆衛生大学院)の卒業生有志による、入試対策法・学生生活・キャリアプランについて綴っているブログです。
東大ひいては日本国内でMPH(公衆衛生修士号)取得を目指されている皆様のご参考になれば幸いです。

SPHを志す受験生の皆さんには様々な動機があって入試対策に励んでおられることと思います。


「就職のためにMPHが欲しい」
「予防医学を体系的に学びたい」
「臨床研究の方法論が知りたい」


など。そして、SPHを受験するタイミングもまた、人によって様々です。


学部を卒業して直接くる人
2年間の初期研修医を終えてからくる人
専門医まで取ってからくる人
看護師や保健師の仕事を10年近くしてからくる人


では、どのタイミングでMPHを取得するのがいいのでしょう?

答えは一概には言えないですし、特に職に就いてる人は「上司と相談」もしなくてはなりませんが、私個人的には

医療従事者であれば、専門分野が固まってから(目安として専門医や専門看護師の資格を取ってから)
非医療従事者であれば、行政なり企業なり現場を見て体験してから


が妥当なのではないかと思います。
なぜなら、現場を知らないと見えてこないものや養えない感覚が多いからです。

SPHの授業では医療現場を想定したケーススタディが多いです。そのような時、現場経験のある医者や看護師は、問題文を読んだ瞬間に頭の中でリアルな情景を思い描くことができます。そうすると、ディスカッション時に「自分自身の経験」で語れる分、説得力が生まれます。授業内容の吸収スピードも格段に早くなりますし、得た知識がより効率的に血となり肉となります。研究や論文執筆をする際も、専門性があればより具体的なテーマを見出すことができます。

現場経験を経ずして「知識を先に学ぶ」やり方だと、そういった「イメージ」が沸かない分、どうしても限界が生じます。

ですので、学部課程から直接上がるのは時期尚早だと個人的には思います。

とは言うものの「一旦就いた仕事を辞める」ことは、相当な勇気がいります。医師や看護師などの資格を有していても、です。それを考えると、学部課程から直接SPH入学して先に知識を身に着けて卒業してから現場に就職、って流れは(経済的に)ベターなのかもしれません。

難しい問題ですよね。
ただ、一つだけ声を大にして言えることがあります。
それは、


現場あっての公衆衛生である!


ってことです。

あくまで「一つの考え方」として捉えて頂ければ幸いです。










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