イジーのブログ

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随分経ってしまいましたが、9月26~27日北岳にテン泊登山を楽しみに行ってきました。


前日25日は日本酒中心の居酒屋で、酒豪にかこまれての飲み会があり、行けたら行こうなんて気持ちでした。大抵そういう気持ちの時は山には行かず、だらだら起きてだらだらした休日を過ごしてたんですが、この日は珍しく朝目が覚め、よし!行こう!と準備を始めます。朝起きてから準備を始めるのは初めてですが、テン泊装備をザックに詰め、なんとか準備を完了して、だいぶゆっくりの7時半頃自宅を出発。

北岳のオーソドックスな登山口の広河原への道はマイカー規制の為手前の芦安に車を止めて、バスでのアプローチになります。ですのでいっそ全て公共交通機関で行きます。バスと電車で新宿へ、新宿からは「ホリデー快速ビューやまなし」に乗って、11時過ぎに甲府到着。立ち食いでかき揚げソバを流し込み、12時発の広河原行きのバスに乗ります。
およそ2時間バスに揺られ13時50分到着。
インフォメーションセンターで登山届を提出して、14時ジャストに出発。

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なかなかこの時間から登り始める人はいないですね。
1人樹林帯の急登を登って行きます。

いつもそうなんですが、テン泊装備の20kgほどのザックを背負っての登り初め1~2時間がホントに辛い。
出来れば肩の小屋まで行きたいなーなんて思って進みますが…

いやー、辛い。

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はー…
家でだらだら酒飲んでれば良かった…
なんて思いながらも、木々の間から見える雲を纏った鳳凰三山や、色付き始めた紅葉を仰ぎ見ながら、なんとか登り進めます。

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登り初めて2時間。16時、白根御池(おいけ)小屋到着。

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もちろん肩の小屋なんてとっくに諦めてますので、小屋でテン場の受け付けを済ませます。
ここでしばし悩みます。まずテントを設営するべきか、まずビールで喉を潤おすべきか…

まー、とりあえずやる事やってからですね。

テントを張り終えビールを飲んでると、小屋前の自炊場に賑やかな集団が現れます。どこかの高校のワンゲル部のようです。
ワイワイガヤガヤ賑やかな集団を横目に、2本目のビールを飲みながら、尾西の五目ご飯で簡単な晩飯をいただきました。

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18時過ぎ、賑やかなワンゲル部が食事を終えてテントに帰えるのと同時に、こちらもシュラフに潜り込みます。あっ、と言う間に気を失うように眠りに落ちました。

目が覚め、ずいぶん寝たなと思い時計を見るとまだ22時半。時差ぼけのような感覚です。が、もう一度目を閉じるとまたもやあっと言う間に夢の中でした。

今度はざわざわした人の気配で目が覚めます。時計を見ると3時過ぎ。ワンゲル部が朝食の準備を始めたようです。
こちらも9時間たっぷり寝たのでスッキリ目を覚ましテントを出ます。トイレに向かい歩き出すとパラパラと雨が降ってきました。
うゎー…雨か…と、テンションガタ落ち。
とりあえず、熱いお茶でもと、お湯を沸そうとするも、ガス切れです。昨晩の夕食で丁度使い切っていたようです。予備のガスは持って来てません。仕方ないので、朝食のおにぎりを水で流し込み、出発の準備をしてると、テントを叩く雨の音がだんだん大きくなってきます。準備は整いましたが、まったく気力が湧いてきません。

とりあえず横になります。

少し寒いので、まだ畳んでないシュラフをかける。

うーん…  このまま帰ろうか…  なんて考えてるとうつらうつらとしてきます。

はっ!と気付くと雨の音が止んでる。時間はまだ4時半前。ワンゲル部も出発前のミーティングを普通の声でしています。行くならワンゲル部より先に出たい。という事で仕方なく外に出て靴を履き、4時40分スタート!

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3~4分ほど歩いた所で手袋を忘れた事に気付き戻りまーす。
再度4時50分スタート!

最初は真っ暗な中、草スベリの急登を登っていきます。
15分位登った所で下を見て見ると、ヘッドライトの列がこちらに向かって登ってきてるのが見えました。
ワンゲル部ですね。
今日はサブザックなので追いつかれない様に軽快に登っていきます。

少しづつ明るくなってきてわかったけどガスガスです。

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いつが日の出だったのかまったくわからず…
しかし、周りのガスが薄れると紅葉の向こうに鳳凰三山。

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昨日とは見える角度がまったく違います。
すでに同じ位の高さまできているんでしょう。

左にはボーコン沢の頭からの尾根が綺麗に色付いている。

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実際にはもっと綺麗に見えました。

小太郎山と甲斐駒ヶ岳。

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ここも良い感じの尾根ですね。
この辺りで風も出てきて肌寒くなってきたので、カッパの上を着ます。

6時45分北岳肩の小屋到着。

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温かい物でも頂こうかとも思ったんですが、そのままスルーして山頂を目指します。

鎖が付いたりしている岩場をいくつか乗り越えると、頂上です。

7時20分北岳山頂到着。

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天気はイマイチでしたが、富士山も見えました。

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間ノ岳への稜線。

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鞍部には黒川紀章設計の北岳小屋がみえます。

とても美しく魅力的な稜線の先にドッシリとしたカッコイイ間ノ岳。
行ってみようかと思うもコースタイムで往復5時間程なので、やめました。

あんまり天気は良くありませんが、20分位山頂を満喫しました。

当初、御池小屋から山頂をピストンしようと思ってたんですが、なかなかいいペースでここまで来れたので、八本歯経由で小屋まで帰ります。

八本歯手前から。

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8本歯の頭にひとがいます。

今度はコルまで下って頭を見上げます。

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結構時間には余裕があるので、サブザックをデポして八本歯の頭までいってみます。

そんなに大変じゃなく到着。
空荷だから簡単に来れましたが、テン泊装備を背負ってだとどうなんでしょうね。

八本歯の頭で少し休憩しようかと思ったんですが、すごい小さな虫がたくさん飛んでたので、退散します。

八本歯の頭からのコルを見下ろして。

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8本歯のコルからはかなり急斜面。
ですが、しっかりとした丸太梯子があるので大丈夫!

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アスレチックの様な梯子です。

見上げて。

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こんな感じの急斜面を下っていき、しばらくすると沢沿いの登山道になります。
この辺りは時期がもう少し早いと雪渓が残ってる様ですが、すでにありません。

この頃になるとこれから山頂を目指す登山者と結構すれ違います。
どの方も辛そうに登っていきます。
この沢沿いのコースは上部に北岳が見えるそうですか、山頂は雲の中。

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しかし、この時期この辺りが1番紅葉が綺麗でした。

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何度もふりかえるも山頂は見えませんが、その度に素晴らしい紅葉が目に飛び込んでくる。曇ってるのにこの美しさ。晴れてたらどれだけ綺麗なんでしょう。

そんな景色を楽しみながら下って行くと、ようやくバイオトイレのある二俣に到着。
分岐をバイオトイレ前を通って御池方向に行きます。

御池小屋でテントを回収し、再びここに戻ってきて、大樺沢(おおかんばさわ)を下って行く予定です。


二俣から御池小屋の道は行きも帰りもCT30分なので、なだらかな道を想像してたんですが、これがなかなか細かなアップダウンを繰り返す道でした。

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大きな岩や木の根を乗り越えて行く内に、なんだか疲れてきちゃいました。
なので、この道を戻らず御池小屋から、そのまま下る事にします。

という事で、10時20分御池小屋到着。

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あと一時間半位で下山できるので、ノンビリ撤収作業をしながら…

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飲んじゃいます。

結構のーんびりして11時40分下山開始!

しかし、ここで問題が…先程飲んだビールがここに来て効いてきます。
まいった…
なんだか、アルコールが入って元気になってきました。

時間も焦るほどでもないので、やっぱり大樺沢経由で帰る事にしましょう。

これまた岩や根を乗り越え、もう一度二俣まで来ましたが、やっぱり景色は一緒。上部は雲の中でした。
それでも先程同様、何度も振り返っては素晴らしい紅葉を楽しみます。

しばらく進むと樹林帯に入って行きます。
樹林帯に入るとあとは、スッタカターと下っていき、あっと言う間に広河原到着。

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1時20分。

広河原から乗り合いタクシーで芦安へ。
芦安駐車場に隣接する白峰会館でお風呂。
そしてお待ちかねの…

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生ビール!!!
電車で来ると運転を気にせずの飲めるのがたまりませんね~

腹も減ったのでラーメンも食べちゃいます。

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いや~美味しかった~。

この後バスと電車を乗り継ぎ、充実感をツマミにホロ酔いになりながら帰りました。


初めての南アルプス。とても充実した山行になりました。是非また来たいな。次は天気の良い時に間ノ岳も経由して。