三学期になり私たちは予定通り追試を受けることになったが、誰一人動揺しているものはいなかった。
自信があったからではなく、
開き直っていたからだ。
私たちは、追い詰められたと言うよりはむしろ楽しんでいた気がする、
この頃話題はこのことが主で、面白おかしく話し合っていた、
そしてある結論をだしたのだ、それは、過去にカンニングをしたことがないと言う理由で是非ともカンニングをしようということになり、それぞれアイデアを持ち寄ることになった。
当日それぞれが持ち寄ったものは奇想天外なものばかりで、
中には模造紙一面に書き込んだものを、天井に張ったもの、
机に鉛筆で書き込んだもの、
カーテンの裏に仕込んだもの、
手のひらに書き込んだもの、
学生服の袖の中に隠したもの、
壁にも書き込んであった。
それだけでも楽しかったが、この結果カンニングしたものが一人もいなかったことには、皆で大笑いをした、
そして結果発表、私たちは皆卒業が出来ることになった、
と言うよりはさせてもらえたのだと思う、
試験の内容も比較的易しいものばかりで点数が取りやすい問題を出してくれたのではないだろうか、とにかく内心皆、ほっとしていたことだろう。
ところが、私だけは平均トップでありながら、殆ど試験を受けてなかったため、
最後のチャンスとして残りを課題の提出で補う条件を出された。
