この進路指導は、多分私にとって人生の大きな傷の一つになった


ある日、夕食が終わって、父に声をかけられた

その頃の私は父とは殆ど口を利くことはなかったが、今で言えば、うぜ~な~、というところか、仕方なく話を聞いた


話というのは、進学のことだった、学校から通知かなにか、連絡が入っていたようだった


どうするつもりだと聞かれ、已むお得ずといった気持ちで、進路について話し出した、すると父は、自分としては商人になることを望んでいる、その進学は反対だと進言されたのである


寝耳に水の話で、それまでこんなことまで反対されることは考えても見なかった私は愕然とした


少しむきになって説得もしてみたが、話は水掛け論、決裂状態となり結論も出ないままその場を立った


これが私の中の父がいなくなった日だった、これ以降まったくというほど口を利くことはなかった


今思えばこの時もう少し説得に努力するべきだったかもしれない

このときは父が一旦言い出せば引っ込めない人であることを体で覚えていた私は話の進む中で諦めてしまったのだと思う


この日からスポーツだけでは自分を抑えることは出来なくなっていた、そして机に向かうことも無くなっていた