満員電車に揺られながら通学する日が続いていた
駅員がドアの後ろから押して詰め込む状態で
不思議にはみ出している客までもがはいってしまう
毎日これだけでも疲れる
その日は、つり革に持たれかかって少し居眠り加減で
電車が揺れるたびに目が覚めるそんな状態だった
気がつくと後ろにいた女性がこちらを睨み付けている
痴漢だとでも言いたげな様子であった
私は、片手を吊り革、片手は、重いカバンを持っていたので、気にもかけなかった
何時もの駅でホームに降りると、
その女性も降りてきて私に声をかけてきた
いきなり痴漢呼ばわり
言い訳はしたが、周りの人間は犯罪者を見るような目になり、そのうち、駅員がやってきた
結局、公安室まで連れて行かれ、同じことを何度も質問された
私も何度も同じ答えを繰り返した
自然に考えても、20センチも膨れ上がったこのカバンで何が出来るというのか、いい加減にしてくれ位の事を言ったと思う
結局30分ほど押し問答を繰り返しこちらの言い分を受け入れた格好で、最後の公安官言葉が忘れられない
君ね、そんな態度じゃ、世間では通用しないよ、もっと考えないとね
濡れ衣までかけられて説教まで受けてやっと開放された
この日はなんと二時間目の授業にやっと間に合った