二学期がはじまり、落ち着きを取り戻したころ
体育の授業が終わろうとしていたとき、私は何気なく鉄棒に乗っていた
実はこの時まで鉄棒は苦手で
前周り、後ろ周りができなかったのだ
そこへ体育の先生が近づいてきて
「お前、前回りできないのか、背中を反らせて身を任せ倒してみろ」と声をかけられ、私は言われるままにやってみた
不思議なことにこの一言で出来てしまった
こんな出来事から、この先生に対して、私は尊敬の念を持つようになった
ある日のこと、定期的に行われる朝礼で
この体育の先生は、壇上に立ち鬼気迫る話をし始めた
内容の詳細は聞き取れなかったが
印象的な言葉は、「生徒を信じる」「首も覚悟して、信念を持って対応する」そんな言葉だった
朝礼が終わり教室に帰ってもこの出来事の尾は引いていて、ホームルームが持たれたが担任からの詳しい説明はなかったので理由は分からず仕舞いだったが、生徒の一部は知っていたようだ
話し合いの途中何度か、先生を辞めさせてはいけない、先生が辞めるのであれば俺がやめる、などといった言葉も投げられた、あたかも、その当時人気のあった学園ドラマの様相で、興奮が収まることは無かった
結果的にはこの先生が辞めることは無かったのであるが、この出来事あたりから一部の生徒の進路も明らかに決定し始めた
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ここには信頼という重い言葉が出てきました
きっと生徒の誰かが問題をおこしてかばったと言う話だと解釈しています
この先生は私の心に残る、二人目の先生です
師はその後教育委員会に移りお仕事をなされていました、卒業後、私が24歳くらいのとき庁舎で偶然会いお話が出来ました、数年たっていたにも拘らず、しっかり覚えていただいていて、とても、うれしく思いました