前回につづき、今回は仮設工事(外部足場工事)編です。


外部足場工事に関する問題の出題が多く、枠組足場、単管足場のそれぞれの壁つなぎの間隔は、語呂合わせでも何でもよいので覚えておく必要があります。


また、「防護柵(朝顔)」に関する問題もよく出ていますので、基本的な数値は頑張って覚えてください。


「安全係数」に関する問題も、出題者側からすると出しやすいのか、たまにひょこんと出ますので、間違えたくない問題の一つです。

試験直前でよいので、見直して覚えましょう(数値はテキストや解説に必ず書いてあります)。


それでは、過去問です(記述は多少端折ってあります)。




『仮設工事と外部足場工事』に関する問題




「ベンチマーク」


・ベンチマークは、2箇所に設け、相互に確認できる位置とした。(H27)(H23)(H20)(H18)

→○

※ベンチマークとは、建物の着工から竣工までの間、基準とするレベルのことです。

上記の問題は、過去11年で4回も出ています。




枠組足場の墜落防止としてシート類は設けず、交差筋交い及び高さ10cmの幅木を設けた。(H26)

→×

※墜落防止としては、高さ15cm以上40cm以下の下さんもしくは高さ15cm以上の幅木を設けなければならない。




枠組足場の壁つなぎにおいて、風荷重を考慮する必要がなかったので、垂直方向8m、水平方向7mの間隔で設けた。(H24)(H17)

→○

垂直9m以下、水平8m以下なのでOK




単管足場の壁つなぎは、垂直方向5m、水平5.5mとした。(H23)

→○




単管足場の壁つなぎは、垂直方向5.5m、水平6mとした。(H20)

→×

垂直方向5m、水平5.5mとする。





←足場つなぎです。





・落下物の防護のためのメッシュシートを鉄骨外周部に取り付ける場合、垂直支持材を水平方向5.5mごとに設けた。(H24)(H18)

→×

メッシュシートを鉄骨外周などに用いる場合は、垂直支持材の水平方向の取付け間隔は4m以下とする。




単管足場の建地の間隔については、けた行方向を1.8m、はり間方向を1.5mとした。(H17)

→○




・足場の脚部についてはベース金具を用い、地上第一の布については地上から2mの位置に設けた。(H19)

→○

※地上から1段目は2m以下としなければならない。




・切ばり上部の作業用通路は、手摺の高さを100cmとし、中桟の高さを45cmとした。(H24)

→○




仮設通路の幅は、手摺の内側で60cmとした。(H23)(H19)

→○




・仮設通路において、高さ12m、勾配20度の登り桟橋には、滑り止めとして踏桟を設けるとともに、踊場を高さ4m8mの位置に設けた。(H21)

→○




・作業用通路の手すりについては、高さを100cmとし、中桟を設けた。(H17)

→○




・高さが2mの作業構台において、作業床の床材間の隙間については、3cm以下となるようにした.(H17)

→○




吊り足場において、作業床については、幅を40cmとし、かつ、隙間がないように設置した。(H20)

→○




屋根上作業の仮設において、踏み抜きによる墜落の防止装置として、30cmの歩み板を設け、防網を張った。(H19)

→○




・足場の作業床の外側には、床面からの高さ15cmの幅木及び床面からの高さ95cmの手すりを設けた。(H18)

→○




・高さ15mの足場を設置するに当たって、組立てから解体までの期間が60日未満であったので、その計画を労働基準監督署長に届けなかった。(H18)

→○





「防護柵(朝顔)」に関する問題


防護柵(朝顔)は、地上から5mの位置に1段目を設け、1段目から9m上部の位置に2段目を設けた。(H26)

→○

1段目は地上から45m2段目以降は下段から10m以下のところに設ける。

張り出し長さは2M以上、水平面となす角度は20度以上とする。




・はね出し長さを足場から水平距離で1.8mとし、水平面となす角度を30度とした。(H23)

→×

※水平方向で2m以上突出させ、水平面となす角度は20度以上とする。




1段目を地上5mに設け、2段目以上については下段から10mごとに設けた。(H20)

→○







「安全係数」に関する問題


吊り鎖及び吊りフック安全係数5以上とした。(H26)

→○

吊りワイヤーロープ(10)、玉掛け(巻上げ)ワイヤーロープ(6)、台付けワイヤーロープ(4)




・クレーン玉掛けに用いるワイヤーロープの安全係数が5のものを使用した。(H21)

→×

吊り鎖及び吊りフックの安全係数を(5)、吊りワイヤーロープ(10)、玉掛け(巻上げ)ワイヤーロープ(6)、台付けワイヤーロープ(4)






今回はここまで~。



「施工編」は、とりあえず一旦終了です。

次回以降は、他の科目を勉強していきたいと思います。