入りながら

人間は理性的な動物だと言うが、なぜある人は途方もなく不合理な命令に服従するのでしょうか? 普段は優しくて粗末な人がどうして急に狂ったように怒るんでしょうか? 同じことを経験しても、なぜお互いに違うように記憶するのでしょうか? 理性的動物だと自負する人間の人生は、実は非合理的な行動に満ちています。

心理実験による人の心理

心理法則1:夜に近づくにつれて嘘をつきやすくなる

ある実験によると、人の道徳性は午前と午後によって変わるそうです。 ある実験では、生徒たちに数学の問題を解かせ、正解を当てれば補償を与えるようにしました。 午前中は率直に採点する学生が多かったが、午後は補償を受けるために問題を解いたと嘘をつく学生が20%増えました。 時間が経つにつれて心身疲労と心理的枯渇のために午後に嘘をつく比率がさらに高くなるということを確認した実験です。 したがって、真実が必要であれば、午後よりも午前の時間を活用することをお勧めします。

心理法則2: 第一印象は思ったよりとても重要だ

私たちはよく誰かに初めて会った時に受けた印象でその人の全てを判断しようとします。 第一印象はそれだけ強烈で、その後相手の言葉や行動を判断するのにも持続的な影響を及ぼします。 このように、ある人や物に顕著な点があるため、他の要素を判断する時にも影響を及ぼす現象を「後光効果」と言います。

心理法則3: 愛されたいなら相手を真似しなさい

人は本来自分と似ている人や似た対象に簡単に好感を感じます。 私と行動や言葉遣いが似ていれば「私たちは同じ側だ」と思うようになるので、お互いにすぐに好感ができて親しくなるのです。 これを利用して積極的に相手と同じように行動して話すことを「ミラーリング」と言います。

心理法則4:相手が私の味方かどうかを知りたければあくびをしてみなさい

相手が味方かどうかを確認する最も簡単な方法があります。 それはあくびをすることです。 誰もが一度は相手のあくびに従ってあくびをする現象を経験したことがあるでしょう。 あくびがない理由は、相手に対する共感と関心のためだそうです。 特に家族、友人など親しい間柄であるほどあくびが簡単に伝染するのを見れば、あくび伝染が共感と関連があるという事実が分かります。

心理法則5:5分で10年若返る秘訣を公開する

タイムマシンが発明されて、今から 20 年前に戻ったらどうでしょうか? 米国ハーバード大学心理学教授のエレンは、これと関連した面白い実験を行いました。 平均年齢75歳の男性8人を募集して、1週間で20年前に戻ったように過ごしてほしいと言われました。 1 週間後、驚くべき変化が現れました。 実験前は挙動さえ不便だった参加者たちが目に見えて若くなったのです。 姿勢が良くなり、握力が増し、記憶力や視力も向上しました。 心で若返ったと信じようと、体まで若返った驚くべき結果でした。

心理法則6:好きな人を誘惑したいなら助けを求めなさい

好きな人の心を得たいなら、一緒に物を買って荷物を持ってあげるのと、机の整理をするときに手伝ってほしいと頼むのと、どちらが効果的でしょうか? 助けながら好感を得る方法が簡単に見えますが、実は相手に少し面倒なお願いをして関心を引くのがはるかに効果的です。 荷物を持ってくれれば、相手は助けてもらってありがたい気持ちになるでしょう。 しかし、それ以上の効果は期待できません。 しかし、もし机を整理するようにあまり吐き出さないことをすると、相手の心には認知不調和現象が起きることになります。 認知不調和現象とは、目の前で起こったことが自分の心や欲求などのずれると違和感と不快感を感じ、何とかずれた部分を合わせようとする現象です。 ですから、相手の心を得たいなら、まず助けを求めるのもいい方法です。

結論

人間は理性的な動物だと自負しますが、非合理的で非理性的な行動をよくします。 しかし、人間の本性を理解し、心の法則性を把握すれば、非合理的な選択を止め、合理的な人間に生まれ変わることができるでしょう。 私たちの限界を決めるのは、体ではなく心構えだと覚えましょう。 普段簡単に吐き出す「もう昔のようではない」、「もう年を取って私は…」の言葉の代わりに「まだ私の限界は訪れていない」、「まだ若い」と自らそう信じてみれば心も体も共に若くなるでしょう。