今日6/9は、低学年が17:00~18:00、高学年が18:00~19:30に、ツインドームで活動しました。
低学年は会員が徐々に増えて、欠席者が2名いたものの13名が参加して、元気いっぱいにフットサルを楽しみました。
テーマは「身体とボールのコントロール」です。森&藤井コーチの指導です。
低学年の子どもたちに初めてラダーをさせてみました。簡単なものから始めてできるだけシンプルな種目に絞りましたが、3拍子はやはり難しかったようです。1年生から4年生までいるので、コーチが見せたステップを真似できる選手もいましたが、同じことをするのはまだ難しい選手もいました。学年によっても差はありますが、その子の理解力(視覚的・言語的)と運動神経の発達段階は人それぞれです。今の段階で運動神経がいいとか悪いとか考えるのではなく、思うようにステップできていないと感じたお子さんには、いろいろな動きを真似することから始め、ゆっくりでいいから正しい動きをできるような遊びをさせてあげてほしいと思います。できなくても根気強く繰り返しているうちに、だんだんとできるようになるものです。発達段階には個人差がありますので、いろいろな動きを経験させてできるようになる過程を見守るのも大切だと考えています。
そして、いつものようにコーチの真似をしてボールタッチをする練習をしました。片足で立ってボールを扱うというのは、慣れないと難しいものです。いくつかのタッチをしていると、ある1年生が以前にやった「だるまさんがころんだ」をしようと言ったので、少しレベルアップして何種類かターンを入れたタッチをしようと考えていましたが、その声を採用しました。その後で、前に進むドリブルだけでなく、足裏を使ってボールを転がしながら横に進むドリブルの練習をコーチの動きに合わせて行いました。
低学年の指導で特に心掛けていることは、次の4つです。
①いろいろなボールタッチをできる限り両足を使えるように方向を変えながら行い、「初めはゆっくりでいいよ、できる人は少し早くしてみよう」という声をかけ続けること
②運ぶドリブルやパスの練習は、周囲の状況を把握して行うメニューにすることと、慣れたら競争してスピードを上げるチャレンジをすること
③必ず顔を上げて相手の真似をしたり反対の動きをしたり、リアクションで自分のプレー方向を決めることができるようにすること
④コーチの説明を子どもたちが理解し、集中して楽しめているかを観察し、メニューを工夫すること
⑤ひとりひとりがたくさんボールに触れるようなゲームを多くして、いいプレーには笑顔で声をかけたりハイタッチをしたりして一緒に楽しむこと
低学年でコーディネーション(自分の身体を自在に動かす能力)や空間認知能力を高め、顔を上げて自由にボールを扱うことができるようになれば、相手と駆け引きをしたり、ボールの動きを予測して自分の次のプレーをイメージしたりすることが容易にできるようになります。後はゲームの中でいろいろな状況を経験することで自然と対応力が身に付いてくるので、ゴールデンエイジの入口である9~10歳くらいまでに手足の器用さを高めることを意識して指導しています。
高学年は9人が参加して行い、主に相手との駆け引きで逆を突くトレーニングをしました。久保&森コーチの指導です。
始めは前後に置いているボールを使って縦の位置関係になり半身で相手を観察しながら前後の動き、次は両サイドに置いているボールを使って向かい合って左右の動きからシュートまで持ち込む練習をしました。相手を観察して駆け引きをすることを楽しみながら、1対1のレベルアップを図りました。ゲームは、個で駆け引きをするスペースを取るため、3対3+GKで行いました。自陣で勝負をすることでボールを失ってピンチになる場面もありましたが、それも経験のうちで、少し考えて取られない程度の運び方からパスをつなぎ、相手陣での勝負が増えました。ゴールが決まらなかったので、「チャンスにはゴール近くに走り込もう」と助言したところ、相手の裏を取って縦パスを受けるシーンも見られるようになり、左サイドを突破した選手から逆サイドゴール前(セグンドの位置)へ走り込んでファー詰めでの得点も決まりました。
小学生のうちにいろいろなスキルを高め、中高生でチーム戦術を理解した戦いができるように指導していきます。今年度からU-15フットサル選手権大会に出場しますので、小学生もそれを目標にフットサルに取り組んでもらいたいと思っています。
来週は全年代、再来週は中高生の活動です。