何でも締めればいいのではありません！

僕のお店だけでなく、世間的にもよく売れている人気の工具。
ラチェットメガネ。
特に首が振れる、フレックスタイプ。

でも、使っていると、へたってきて、首がだら～んとなってしまうことがあります。

こうなると、取り付けのネジを締めこめばいいだろう～、と思いがちです。
でも、よく見てください。接続部の厚み。
こんなに厚いものを、細いネジで締めこんで狭まるわけがありません。

じゃあ、どうするか？

緩めます。

横のネジを緩めてばらすのです。
ココで注意！
メーカーによっては機械で締めこんであって、既にネジが舐めているもの、なかなか緩まないものがあります。
気を付けて緩めてください。

 
ばらすとこんな感じです。
矢印のワッシャー、これが緩衝の役割を果たしています。

 
だから、これをラジオペンチなどで曲げて、へたりを戻してあげればいいのです。
そして、組みなおします。

 これでＯＫ！

ほぼ元どおりの固さに戻ります。

 緩くなったら締める！
そんな風に思いがちですが、締めていいモノと締めてもどうにもならないものがあります。
このラチェットメガネに限らず、フレックスタイプの工具は、取り付け部に緩衝するものがあって、動きの固さを調節しています。
締める前に、構造をよく考えて、締めるものか？緩めて緩衝材を調節するのか？よく考えましょう！