昨日、KTCさんがお店に持って来てくれたトルクチェッカーで、お客さんのトルクレンチの精度チェックをしていました。
精度を気にしているお客さんは、管理もちゃんとしているので、殆ど狂っていません。
10年前のトルクレンチでも殆ど狂っていませんでした。
そんなトルクレンチですが、使い方でトルクが変わってきます。
持つ位置、締め方などなど・・・
意外と気を使わないとダメなんですよ!
持つ位置はKTCのデジラチェの使い方と機能説明 の記事でも説明していますので参考にして下さい。
そして、締め方
実際にトルクチェッカーを使ってみます。
今回は、トルクレンチを20Nmに設定して、測ってみます。
基準点に中指を乗せて、ゆ~っくりと手前に引いてきます。
ここで大切なのは、一気に締めない事です。
ゆ~っくりです。
昔、体力測定でやりませんでしたか?
背筋の測定で、バーを一気に引き上げると数字が100キロを軽く越えて「すげ~パワー」とかって・・・
先生に怒られて、ゆっくりやり直したり・・・
それと一緒なんです。
トルクレンチもゆ~っくり締めないと、「カチッ」といったところで止めても、実際には締めすぎているんです。
ゆ~っくりやると・・・
19.9Nm
ほぼピッタリです。
で、たまにやる人がいる、ダブルチェック!
本当に大丈夫かな~?って、もう一度ゆっくり「カチッ」って締めると・・・
あれ?24.4Nm
同じ20Nmで設定したトルクレンチで締めたのに、数値は24.4Nmになっています。
そうなんです。
何度も締めると、締め付けトルクは上がってしまうんです。
だから、一度「カチッ」といった所でとめる、更に反動で増し締めしないように気をつけることが大事なんです。
せっかくトルクレンチで締めてる意味がなくなってしまいますからね。
意外と気を使って締めるんですよ、トルクレンチって。。。