SNAP-ONのラチェットの修理 | ★工具屋てっちゃんの工具ブログ!

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工具は、使いやすさや機能を追求した芸術品!そんな大好きな工具のことから 日々の出来事や感じた事を書いてます!!

本日2回目のブログです。



昨日工具は使い捨てじゃあない! という記事を書きました。

その流れで、今日は、ラチェットの修理の模様をお伝えします。



先日、お客様からラチェットの修理品をお預かりしました。

アメリカの工具メーカーSNAP-ONのラチェットです。


このラチェットは、1984年に製造された物ですが、リペアパーツをアメリカから取り寄せて、修理できます。

日本の工具メーカーだと、なかなかこうは行きません。。。


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今回使う部品はこれだけあります

まずは、ネジを外して、裏ぶたを取ります。

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切り替えレバーが折れて、クローの爪もかけています


今回は、緩めるときのオーバートルクによる、クローの欠けです。

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こちら側の爪がかけているので、
緩め方向で欠けた事が分かります。


まずは、部品を全て外して、パーツクリーナーでキレイに洗浄し、パッキンなどのパーツも新しいものと取り替えます。

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このパッキンは、グリスが漏れないようにと、


外からのゴミの進入を防ぎます

クローやギアなどに、グリスを塗りながら組んでいきます。

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摺動部にはグリスを塗ります


パッキンの向きなどに気を付けて、全ての部品を組み付けたら、裏ぶたを閉じて完成です。

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作業時間は数分です


これで、このラチェットは生き返りました、また長く使えます。
しかも、リペアパーツ代は2,000円でお釣りが来ます。


このリペアパーツ代の安さ、日本の工具メーカーも見習って欲しいところです。

いいものは修理して長く使う、こういう文化を広めたいし、大事にしたいです。


これは、工具に限らず、時計・洋服・靴・家具類など、僕たちの身の回りにあるもの全てに言えることだと思います。