工具は使い捨てじゃあない! | ★工具屋てっちゃんの工具ブログ!

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工具は、使いやすさや機能を追求した芸術品!そんな大好きな工具のことから 日々の出来事や感じた事を書いてます!!

本日2回目のブログです。



いい工具は、長く使えます。


king of toolと言われる、SNAP-ONは、かなり古いモデルまで、ラチェットのリペアーパーツがあります。

だから、修理して長く使えるんです。


使い捨て文化のせいなのか?効率重視からなのか?

日本のメーカーは、生産が終わると、部品もしばらくするとなくなってしまう。

「新しいのを買って下さい」

ということです。


古いものを大切に長く使うという文化がないからなんでしょうね。

工具は、大事に使えば、長く使えるのに・・・。


そこへ行くとSNAP-ONは、結構古いモデルのリペアパーツがあるし、そのリペアパーツも、組みやすく進化していたりします。


例えば、

★工具屋てっちゃんのこれでいいのだ!
ラチェットの中のクローを抑える、バネとスプリング



この部品ですが、写真左は、古いタイプのラチェットに使われている部品です

当初のモデルに、最初から付いているのは、写真の様に、ボールとスプリングが分かれています。


これだと、ボールがどこかに飛んでいったり、組むのにとても苦労します。


しかし、その古いモデル用として、現在発売されているリペアパーツのスプリングは、

写真右の様に一体式になっています。


これだと、とても組みやすくて助かります。


しかも、ラチェットの心臓部でもある、ギアなどのリペアパーツのセットが2,000円以下なんです。

新品のラチェットは、1万も2万もするんですよ。

なのに、修理用の部品はとても安い。


僕、思うんです。

メーカーさんは、自分たちが作った工具(製品)が長く使えるのって、とても名誉なことだと思う、

なのに、古いのは、もうダメだから、部品がないから、修理できません。新しいの買って下さい。って

どうなんだろう?


「我が社の製品は、100年以上使えます!」って

ものづくりの誇りって、そういうところにあるんだと思うけどな~。


僕のお店でも、プライベートブランドがあります、

正直、修理できないものもあります。自社で工場を持っているわけはなく、工具メーカーに依頼して作っているから、無理な事もあります。

でも、出来る所は、なるべく修理して長く使えるようにしたい。


だって、工具は長く使えば使うほど、思い出が染み込んでいくものだし、他人にはわからない愛着もあるはずです。


そんな、大事な工具を捨てて新しいの買って下さい、って、どうなんだろう?