荒木太郎 監督[サイレント短篇映画]弁士付き上映会
空想的脳内科学遊戯シリーズ『ジェットマン』2本立て!!

『ジェットマン』&『ジェットマン2』
監督・脚本:荒木太郎/撮影:飯岡聖英
出演:コポンチ ミニコ ポン ボクチン たもつ 大久保千代太夫
(モノクロ/スタンダード/サウンド版サイレント)
弁士:ぽん (1=19分/2=27分)

8月26日(木)
兵庫県神戸市:旧グッゲンハイム邸
[1回目] 10:00開場/10:30開映
[2回目] 14:00開場/14:30開映
(料金)大人 500円 こども 100円 幼児無料
http://www.nedogu.com/blog/archives/28204


森本アリさんがステキな「ジェットマン」案内文を書いてくれました!

「荒木太郎さんのこと」 森本アリ

みなさんは「ピンク映画」って観たことおありですか?
僕は20年ちょっと前に東梅田に「日活ロマンポルノ」の特集上映を観に行った時に、映画館のレジ横に置いてある100円で売ってあったカセットテープに興味を持って、買い求めたことがきっかけで、一時期足繁くピンク映画を観ていました。

100円のカセットテープに白黒コピー用紙でジャケが作ってあり、たぶん『野外エッチ〇〇・・・』なタイトルとイラストがあり、歌:野上正義 と、監督:荒木太郎
という名前が入っていました。

関西の映画好きは、映画館に置いてあるB5サイズのピンク色のフリーペーパー「ぴんくりんく」を一度は手に取られた方多いのではと思うのですが、今でもそのフリーペーパーは20年以上、太田耕耘キさんが発行し続けています。

面白いのは、ピンク映画の斜陽と共に、このフリーペーパーで行なっていた、ピンク映画年間ベストテンは映画館まで映画を観に行ってくれる人の少なさを見越し、この数年はベストタイトルを競うものになっています。
ピンク映画のタイトル、本当に面白いです。卑猥な言葉と卑猥な言葉を掛け合わせていかに最強に卑猥にするか、でも実は、ピンク映画驚くほどに純愛映画多かったりします。

そのとても面白かった1本の100円のカセットテープからピンクリンクの情報を頼りに、主に神戸のシネマKOBE、当時は、新劇会館、のエッチなポスターが貼られてる側に入ってみました。
(今でも、アクション2本立て|ピンク3本立て=2スクリーン)

そして、驚いたことに荒木太郎の映画はとても映画的な映画でした。
ピンク映画の制約のため絡み部分は長めにそしてたまに唐突にありますが、ドラマもしっかり、そして、8mm映画を制作したり、ベルギーの映画博物館で無声映画を観ていた僕にはとても懐かしいテクスチャーの映画でした。

これは、男が観てるだけではもったいない、とピンク映画を嫁と観に行くようになり、三田村管打団の女子たち4−5人連れて行ったこともあります。
その頃は、ピンクリンク太田くんが新劇会館の映写技師ともぎりもしていたり
(荒木太郎映画は、白黒コピー手刷り手製本のパンフレットを、これまた100円で販売しており、それを買い求めると自然に話すようになり、知り合いができます)
で女性にもピンク映画を啓蒙活動、女性はいつでも1,000円、劇場最後列は女性専用シートなどいろんな努力をしていました。
なので、彼女らもストレスなくピンク映画を楽しみ荒木太郎ファンは実は多い。

ベルギー映画のロケハンで監督と2人で小旅行をしていた時にピンク映画を紹介したら、
フィルム撮影が無くなりかけている時代に、16mm・35mmフィルムで撮影されていること、古き良きプログラムピクチャー的世界が継続していること、何より、その裸とエロを売りにしている見た目とは裏腹の細やかなクオリティーに心から感動していました。

神戸映画資料館、元町映画館でもピンク映画の特集上映が度々行われていることでご存知の方も多いと思いますが、ピンクとポルノは全然違います。

で、いろいろあり、荒木太郎監督は所属していたOP映画(大蔵映画)を干され、仕事がなくなり(気になる方は監督が訴訟を起こされているので検索してみてください。)
なんと、子ども2人と嫁と4人で怪獣特撮モノクロ・サウンド版サイレント映画を撮っているのです。
「ジェットマン1」「ジェットマン2」

僕は一昨年の今頃神戸映画資料館で行われた「荒木太郎応援上映会」にて、幼児と小学生を連れた監督家族同伴状態のガヤガヤした上映会を楽しみました。
荒木太郎監督の映画には度々、映画内映画でファンタジックでノスタルジックな心象映像が挿入され、それが好物でした。

みなさま、家族でダンボールで作った特撮映画を是非是非お楽しみください。

森本アリ…神戸市垂水区にある旧グッゲンハイム邸の管理人。音楽家としてブラスバンド「三田村管打団?」でトランペットを担当。「ぴんくりんく」初期からの古参読者。荒木組ピンクに楽曲を提供してもらったこともある。神戸の塩屋(しおや)という町と生きている人。著書に「旧グッゲンハイム邸物語」(発行:ぴあ株式会社 関西支社)。出演した映画『旧グッゲンハイム邸裏長屋』(前田実香監督)が今年公開された。