<小松公典からのご挨拶>


毎度、小松です。
この度、ワシの特集を、それも縁深き長田の町でっちゅう事で、ぜひ御来場いただきたく参上しやした。
しかしまあ、地元でという事はアレでしょ、昔の知り合いとか来ちゃう訳でしょ? ヤバいなあ。今でこそ脚本屋以外に、おコメダーズなんちゅうイベントチームで冷笑王と呼ばれたりしとるが、長田に住んどる頃はイロモノっぽさゼロ! エロもゼロ! いわゆる好青年やったからね。募金真っ盛りの時期なんか全身赤い羽根だらけで、猟師に何遍も撃たれたからね。
それが今や、貯金も世間様からの信頼度もゼロ! どこでどないなったんやと、我が身の事ながら首を傾げとるんやが、そないなワシも脚本を書くチャンスだけはゼロやなかった。エロではあったけど。
せやけど、ただエロだけではすまさんぞと。そこに必ずあるべき人間模様を描いたろと。そのネタのルーツは長田や新開地、生まれ育った神戸の町で、おもろく逞しく生きる人らの人生劇場や。
せやから是非とも来て欲しい。スクリーンの中のアンタらに会いに。ワシの大好きなアンタらに会いに。
平成23年・夏
小松 公典