脚本家・小松公典(こまつこうすけ)特集!
<上映作品と小松オリジナル解説>
シナリオタイトル「恋味うどん」
『悩殺若女将 色っぽい腰つき』(2010年改題:熱々お姉さん 極太こねまわす)
2006年/OP映画 [R18+]
監督:竹洞哲也/脚本:小松公典/撮影・照明:創優和
録音:シネキャビン/編集:フィルムクラフト/助監督:山口大輔
出演:吉沢明歩 青山えりな 倖田李梨 なかみつせいじ 柳東史 松浦祐也 岡田智宏 サーモン鮭山
<ピンキーリボン賞2006 ゴールドぴんく賞>
☆この作品、世間的にはヒロインである吉沢明歩ありきの評価を得ているが、作り手から言わせてもらえば、暴走キャラを爆走して演じた、松浦祐也がまずありきなんである。と、いうのも、舞台となるうどん屋や本屋は、彼の親御さんと叔父さんの店だからだ。予算の少ない現場において、使えるロケ場所を持つ事は武器となるという、いい例である。
ストーリーのベースは、子供の頃に見ていた吉本新喜劇と公言しているが、中でも船場太郎さんと木村進さんにハマった影響が大である事を初めて明かしておく。
ちなみに今年、イベント作品撮影の為、ロケ場所を再訪したのだが、松浦の母ちゃんがうちの長男を見て言った。「祐也の小さい頃、そっくり」。複雑である、親として(笑)。
シナリオタイトル「いつまでも どこまでも」
『不純な制服 悶えた太もも』(2011年改題:早熟な制服 肉体の報酬)
2008年/OP映画 [R18+]
監督:竹洞哲也/脚本:当方ボーカル(=小松公典)/撮影・照明:創優和
音楽:與語一平/編集:フィルムクラフト/録音:シネキャビン/助監督:山口大輔
出演:Aya 青山えりな 田中繭子(=佐々木麻由子) 松浦祐也 吉岡睦雄 世志男 石川雄也 倖田李梨
<ピンキーリボン賞2008 最優秀新人女優賞:Aya>
☆血はNG、人が死ぬのもダメという、暗黙のルールが製作会社にあるのを知りつつ、そこに踏みとどまりながらもハードボイルドに挑んだ作品。 竹洞組作品を見続けている方からは、本作を一番好きな作品に推す人も多い。
また、ウォーリーではなく我が盟友、倖田李梨を探せ的作品と揶揄される事も。出番がワンシーンで引き絵で撮られているからだ。
ちなみに、この作品内の出来事は、後年撮られた「からっぽ人魚」の中で語られている。こうした微妙なリンクを仕掛けるのも、書き手の密かな楽しみなのだ。
(編注:「からっぽ人魚」=『スケベな住人 昼も夜も発情中』)
シナリオタイトル「川の字」
『潮吹き花嫁の性白書』
2010年/OP映画 [R18+]
監督:竹洞哲也/脚本:小松公典・山口大輔/撮影監督:創優和
音楽:與語一平/編集:有馬潜/録音:シネ・キャビン/助監督:櫻井信太郎
出演:かすみ果穂 倖田李梨 LUNA 毘舎利敬 佐藤玄樹 久保田泰也 岩谷健司 岡田智宏
<ピンキーリボン賞2010 ゴールドぴんく賞>
☆数年間、コメディを主体に作品を作り続けていたが、現在は作風をさらに広げるべく、様々なジャンルに挑んでいる。その転機といえるのが本作。
その思い入れに応えてくれた役者陣が素晴らしい。中でも、本作から常連となった岩谷健司と毘舎利敬は長年、舞台を中心に活躍していた彼らは、作品内に新しい風を吹きこんでいる。そして、ヒロインのかすみ果穂。天性の素質に甘んじない彼女の役者魂が結実した一本ともいえる。
余談だが、本作で使用されたロケセットは監督宅。うちと違い立派なお宅なんで、ギャラアップ交渉したろかと思うこの頃である。
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