熊本で起きている地震に胸がつまる思いでいっぱいで、早く地震がおさまればいいな、と願うばかりですが、何年か前までは、私の弟が熊本に20年住んでいました。

今は、福岡に住んでいるので、地震の被害に合わずにすんだけど、もし、熊本にずっと住んでいたら・・・と思うと、全く他人事ではないですね。

ブロ友さんの妹さん家族も震源地の近くに住んでいて、今日、ブロ友さんの記事の写真で地震の被害のすごさを見て、笑顔で溢れていた家が崩壊しているのが悔しくてたまりませんでした。

熊本の地震の影響で、私の実家は佐賀にありますが、佐賀の方も震度5を観測していました。

実家には、母1人住んでいて、安否が心配で、電話をしました。

すぐ電話がつながって、母も電話に出て、

「まだ生きとるよ」

と言っていた。

去年の暮れに、瓦をリフォームしたらしい。

私の実家方面は台風の被害が多くて、瓦が飛ぶので、母は思い切って瓦を全面的にリフォームして、その時に、姉夫婦が立ち会い、地震にも耐えられるような瓦にしてもらうよう業者に頼んだらしい。

そしたら、今回の地震がやってきて、昔の瓦だったら、たぶん、我が家も震度5には耐えられなかったのかもしれないけど、耐震瓦のおかげで家は崩壊せずにすんだらしい。

でも、高齢の母1人、家にいても何かあったら困るので、私以外の姉や弟、妹、兄弟全員だけど、それぞれ母に電話をしていて、

「避難した方がいい」

と説得していた。

私も

「姉ちゃんのところに行った方がよかとじゃないと?」

と母に言ったんだけど、母は

「ここでよかよ」

と1人で家を守る覚悟をしていた。

しかも、母が言うには、私の弟に

「数珠を買え」

と言ったらしい。

母がもしものとき、数珠がないと困るだろう、と逆に弟に説教をしたらしい。

さすが、私の母親だと思うんだけど、母は家から離れたくないんだよね。

余震がずっと続いていて、母は船酔いした気分になったらしく、

「さっき後藤散を飲んだ」

なんて、後藤散って何?って思うんだけど、市販薬の頭痛薬みたいで、ほんとに大丈夫なのか心配なんだけど、

「荒熊神社にお参りしたばかりやけん、生きとかんといけん」

と私が思っていた以上に生きることに執着していた。

しかも、母が言うには、いつの間にか、心筋梗塞になっていて、血液の酸素が足りなくてゼーゼーしているとか言っていて、電話での母の声は全然元気なんだけど、切羽詰まった感じが全くなくて、私にも、

「数珠は持っているか?」

と聞き、持っています、と答えておきました。

母はきっと自分の家で人生を全うする気なんだな。

母が地震が怖くて1人で居たくない、って言ったら、私も実家に帰省しようか、と考えていたけど、帰っても逆に仕事休むんじゃない、と説教されそうなので、

「家の中が危なかったら、町役場に走るんだよ」

と母に言い聞かせました。

早く地震がおさまりますように、また、平和な暮らしが戻りますように、心より願っています。