2月25日(月)



なーだんは夜から朝までの仕事が入っているので、今週は夜は私とまるちゃんの2人きり。


日中、天気もいいので散歩がてら100円ショップへお買い物。

帰り道、直売所で黒豆を購入。

ふとレジ横にあったスイートピーが目に留まり、それも購入。


帰宅後、お昼を食べ、ハリー・ポッター6巻の下を読み始め、夕方に終了クラッカー

その後、姉から長い間借りていたDVDをようやく見終わる。


晩御飯を食べ、シャワーを浴びながらお風呂掃除。

歯磨きをしてベッドに入る。




2月26日(火)


<0:00>

ベッドの中で、母子手帳副読本などの「お産について」のページを読む。



<0:15>

「いよいよお産が近づいてきたなぁ~」なんて思いながら、トイレへ。

電気を消して、ベッドに足をかけた瞬間、何かが生暖かい水のようなものが漏れたような感覚が!


トイレへ行くと、下着に薄ピンクのおりものと水が混じったようなものが付着していた。

トイレでもまた同じように何かが流れる感じがする。



<0:30>

病院へ電話。

看護師さんが出て、「じゃぁ、入院セットを持って今すぐ来てください」とのこと。

「これがおしるしかな音譜」なんて考えながら、なーだんへ電話。しかしつながらず。

何回かかけているうちにつながり状況を説明したが、2人とも「そんなにすぐには生まれないだろう」とのんびりモード。


パジャマのままコートをはおり、タクシーで病院へ。



<1:00>

病院に到着。

運よく、別のお産でK先生が病院内にいたのですぐに診察。


K先生:「破水だね~。子宮口は1センチかな。このまま明日明後日まで陣痛が来なかったら、促進剤を使うかな。」


このまま入院ということになり、なーだんにメールで伝える。

すぐに病院に向かうと言ってくれたが、2時間はかかるとのこと。



<1:30>

まるちゃんは元気にお腹の中で動いているし、まだまだ先は長い・・・ということでナースステーションのベッドで(他のベッドは埋まっていたので)様子を見ることに。


泊まるはずじゃなかったK先生は、一旦家に帰ってまた戻ってくると言って一時帰宅。


私は自販機で水を買い、「いよいよかぁラブラブ」とドキドキ&ワクワクしながらベッドで一人休んでいた・・・。



<1:45>

なんだかお腹が痛い。

「これが陣痛かな?陣痛ってやっぱり痛いんだなぁ。これがどんどん感覚が短くなって最後にはまるちゃんが生まれて来るんだなぁラブラブ!」なんてまだ少し余裕があった私。



<2:00>

かなりお腹が痛い。

点滴をつるしている棒に捕まっていないと耐えられない。



<2:05>

時計を見たらさっきからまだ5分しか経ってないのに、またお腹が痛い。

おまけに吐き気がするし、横になっているのにフラフラする。


<2:15>

やっぱりおかしい。5分おきに痛みが来るし、1回の痛みの長さも長い。

隣の部屋に待機している看護師さんに声をかけ症状を訴えると、血圧を測ってみると170とのこと。

モニターでまるちゃんの心音は確認できたが、慌ててK先生を呼びに行く。


<2:20>

車イスで分娩台に移動。

その間もひっきりなしに痛みが来て、最初は看護師さんの手を握らせて貰っていたがそれでは物足りず、だれかれかまわずそばに来た人にしがみつく。


K先生の内診ではやはり子宮口は1cm。

痛い、気持ち悪い、フラフラする、羊水が流れ出る、まるちゃんがお腹の中で動き回る・・・いろんな感覚が一気に押し寄せてきて、頭の片隅で「出産って、もっともっと時間かけて進むものなんじゃないのー!」と思いながら、分娩台の上でのた打ち回る私。


この時点で目を開ける余裕すら失っていた私には時間がよくわからないけれど、「うーん・・・」とうなった後K先生は「トーコさん、帝王切開で生みましょう。今からスタッフを揃えるのに30~40分かかるから、その間だけ耐えて!」とバタバタしながら私に向かって声をかけた。


のた打ち回りながらも、看護師さんに「以前、流産の手術で麻酔がうまくいかなくて幻覚を見たり、暴れたりして大変だった」と訴えた私。この麻酔に関してはかなりのトラウマになっているので、どうしてもK先生に伝えておきたかったのだ。



手術室へ移る寸前に、K先生が「待って!もう一度だけ内診する!」と告げ、内診をしたがやはり子宮口は1cm。私はあまりの痛みに「イタイーーーーーーー!!!!!!」と絶叫し、K先生も「ハイハイ!あー、もう、終わりー!」と叫んでいるのが聞こえました。


その後、手術室へ。

ドラマのワンシーンのように、K先生や看護師さんたちがダダーッとストレッチャーを押して走って移動しました。

一瞬冷静さを取り戻した私が上を見上げるとK先生の顔が。


わたし:「K先生、よろしくお願いします。」

K先生:「大丈夫!赤ちゃんは元気だからね!」


手術室へ入ると麻酔科の先生や、近くの病院の産婦人科医(帝王切開のときはK先生以外にもう一人立ち会うらしい)などが待機。


手術台に乗せられたけれど、もう~痛くて痛くてのた打ち回るので両手を押さえられ、麻酔科の先生から「水を最後に飲んだのはいつ?」と聞かれるわ、「何かアレルギーあるかな?」と聞かれても、もう息も絶え絶え。



「トーコさん、麻酔が効くまで動いちゃダメ!絶えろー!!!!」というK先生の叫び声(!?)が、妊婦生活の私の最後の記憶となりました。